2020/1/15(水)、中程度の冠動脈狭窄病変を10年間追跡した研究「Ten-year clinical outcomes of an intermediate coronary lesion; prognosis and predictors of major adverse cardiovascular events」の結果をまとめました。冠動脈造影の結果、30-70%の中等度狭窄の非責任病変を持つ82例を対象に10年間追跡しました。結果、主要心血管イベント(adverse cardiovascular events)は20例(24.4%)の22病変(25.6%)に発生、責任病変の2倍(25.6% vs 12.8%)でした。再血行再建の施行率は、中等度狭窄の非責任病変(17.4%)、責任病変(15.1%)、狭窄率30%未満の非責任病変(8.1%)でした。詳しくは論文をご覧ください。
→https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0167527319323125
冠動脈CT検査の結果、軽度狭窄や中程度狭窄が見付かる場合は非常に多いです。その後、心筋梗塞を起こすかどうかが常に問題となりますが、軽度狭窄の場合は8.1%、中程度狭窄の場合は17.4-25.6%、10年間で治療が必要な狭窄を起こすということがわかりました。定期的な冠動脈のチェックと、悪化因子、高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙等のリスク管理が重要です。
2020/1/15(水)、中程度の冠動脈狭窄病変を10年間追跡した研究「Ten-year clinical outcomes of an intermediate coronary lesion; prognosis and predictors of major adverse cardiovascular events」の結果をまとめました。