2020/1/22(水)、非弁膜症性心房細動による脳梗塞の発症後において直接経口抗凝固薬を早期に開始することの短期及び長期予後について調べた研究「Early Initiation of Direct Oral Anticoagulants After Onset of Stroke and Short- and Long-Term Outcomes of Patients With Nonvalvular Atrial Fibrillation」の結果をまとめました。

2020/1/22(水)、非弁膜症性心房細動による脳梗塞の発症後において直接経口抗凝固薬を早期に開始することの短期及び長期予後について調べた研究「Early Initiation of Direct Oral Anticoagulants After Onset of Stroke and Short- and Long-Term Outcomes of Patients With Nonvalvular Atrial Fibrillation」の結果をまとめました。非弁膜症性心房細動による脳梗塞の発症後、直接経口抗凝固薬(direct oral anticoagulants: DOAC)をいつ始めるのが良いか調べるために、脳梗塞または一過性脳虚血発作を起こした非弁膜症性心房細動1192例のうち、急性期入院中にDOACを開始した499例について、DOACを3日以内に開始した群223例、4日以降に開始した276例、3ヶ月、2年間のアウトカムを追跡しました。早期開始群はNIHSS(National Institutes of Health Stroke Scale)スコアが低く、梗塞サイズが小さい傾向にありました。2年後、死亡や追跡ドロップアウト例を除いた場合のDOAC継続率は85.2%でした。多変量解析の結果、2年間の脳卒中や全身性塞栓症(HR 0.86 95%CI 0.47-1.57)、大出血(HR 1.39 95%CI 0.42-4.60)、死亡(HR 0.61 95%CI 0.28-1.33)でした。3ヶ月時点のアウトカムは両群で有意差を認めませんでした。非弁膜症性心房細動の脳卒中、一過性脳虚血発作において、脳卒中、全身性塞栓症、大出血、死亡のリスクは、DOACを3日以内に開始した場合でも4日以降に開始した場合でも同等であることがわかりました。詳しくは論文をご覧ください。
https://www.ahajournals.org/doi/abs/10.1161/STROKEAHA.119.028118
脳梗塞後の抗凝固薬の再開はいつが良いのか常に議論になりますが、3日以内でも4日以降でもどちらでも良いという研究結果です。梗塞サイズにもよりますが、3日から7日以内に再開としているところが多いのではないでしょうか。詳しくは主治医とご相談ください。

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