2019/12/1(日)、口腔内衛生ケアの改善と心房細動と心不全の発症リスクとの関係を調べた研究「Improved oral hygiene care is associated with decreased risk of occurrence for atrial fibrillation and heart failure: A nationwide population-based cohort study」の結果をまとめました。

2019/12/1(日)、口腔内衛生ケアの改善と心房細動と心不全の発症リスクとの関係を調べた研究「Improved oral hygiene care is associated with decreased risk of occurrence for atrial fibrillation and heart failure: A nationwide population-based cohort study」の結果をまとめました。口腔内衛生不良は一過性の菌血症や全身の炎症を通じて心房細動や心不全と関係しています。韓国において、全国健康保険システムの健康スクリーニングコホートで心房細動既往なし、心不全既往なし、心臓弁膜症なしの161286例を対象に、現在の歯周病(periodontal disease)、歯磨きの回数(number of tooth brushings)、歯科医師の受診、専門的な歯科クリーニング、欠損歯の数(number of missing teeth)などのデータを解析しました。中央値10.5年の追跡において、心房細動4911例(3.0%)、心不全7971例(4.9%)が発生、年齢、性別、社会経済的状態、定期的な運動、アルコール消費、BMI、高血圧、糖尿病、脂質異常症、現在の喫煙、腎臓病、収縮期血圧、血液検査や尿検査の所見等を調整の結果、1日3回以上の頻度の歯磨き習慣は、心房細動(HR 0.90 95%CI 0.83-0.98)、心不全(HR 0.88 95%CI 0.82-0.94)の減少を認めました。心不全に減少に対して、専門家による歯科クリーニングはネガティブ(HR 0.93 95%CI 0.88-0.99)でしたが、欠損歯22本以上ではポジティブ(HR 1.32 95%CI 1.11-1.56)でした。口腔内衛生の改善は心房細動と心不全のリスクの低下と関係しており、歯磨きや専門家による歯科クリーニングによる口腔内衛生を健全に保つことは、心房細動と心不全のリスクを低下させることが期待されると論文ではまとめています。詳しくは論文をご覧ください。
https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/2047487319886018
歯周病と様々な全身疾患と関連は言われていますが、心房細動と心不全についてのコホート研究の結果です。一過性の菌血症、全身の炎症というキーワードだけでは機序の説明として弱い気もしますが、歯磨きは重要ということには異論はありません。

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