2019/11/11(月)、中高年期の骨格筋量と10年後の心血管疾患の関係について調べた研究「Skeletal muscle mass in relation to 10 year cardiovascular disease incidence among middle aged and older adults: the ATTICA study」の結果をまとめました。骨格筋量(Skeletal muscle mass: SMM)は心臓疾患や代謝疾患に関わっています。「ATTICA」研究は、ギリシャにおいて心血管疾患のない45歳以上の成人1019例を対象に、骨格筋量を反映する指標として四肢骨格筋量(appendicular skeletal muscle mass: ASM)とBMIによって算出された骨格筋量指数(skeletal muscle mass index: SMI)別に3群に分け、心血管疾患の発症について2011年から2020年まで追跡しました。結果、10年間の追跡期間中に272例(26.7%)の致死的または非致死的心血管イベントが発生しました。骨格筋量指数によって3段階の群に分類、骨格筋量の最も多い群は、骨格筋量の最も少ない群と比較して、心血管疾患の発症が81%有意な減少(95%CI 0.04 to 0.85)を認めました。心血管疾患の既往のない45歳以上の成人において、筋骨格量は将来の心血管疾患の発生と関係していることが明らかになりました。詳しくは論文をご覧ください。
→https://jech.bmj.com/content/74/1/26.long
中高年期の筋肉量が将来の心血管疾患の発症に影響を及ぼすという研究結果です。その差は81%も有意差を認めたということが驚きです。スポーツジムに通う暇がなかったり、運動のために外出するのが面倒という方は、ホームジムがオススメです。家トレ、宅トレなどとも呼ぶそうですが、自宅のスペースの一部をジム仕様にして自宅でトレーニングすることです。院長も去年からホームジムにしていますが、隙間時間で運動が出来るので気に入っています。
2019/11/11(月)、中高年期の骨格筋量と10年後の心血管疾患の関係について調べた研究「Skeletal muscle mass in relation to 10 year cardiovascular disease incidence among middle aged and older adults: the ATTICA study」の結果をまとめました。