2020/3/12(木)、一酸化炭素チェッカーを用いた禁煙アプリケーションの長期効果について調べた日本の研究「A randomized controlled trial of a smoking cessation smartphone application with a carbon monoxide checker」の結果をまとめました。

2020/3/12(木)、一酸化炭素チェッカーを用いた禁煙アプリケーションの長期効果について調べた日本の研究「A randomized controlled trial of a smoking cessation smartphone application with a carbon monoxide checker」の結果をまとめました。禁煙(smoking cessation)に対するデジタルセラピー(digital therapies)の長期効果について、スマートフォンアプリケーション、かかりつけ医向けウェブベースの患者管理ソフトウェア、携帯型一酸化炭素測定器を用いた禁煙システム「CureApp Smoking Cessation(CASC)」の多施設共同で無作為化比較対照試験を行いました。2017年から2018年まで、ニコチン依存症584例を対象に、「CureApp禁煙」による介入を行う群と対照群に一対一に分け、両群とも禁煙補助薬やカウンセリングを用いた標準的な禁煙外来の治療を12週間を受け、その期間中アプリケーション介入群では「CureApp禁煙」を使い、対照群は一酸化炭素チェッカーなしの対照アプリケーション(control-app)にて、24週間追跡しました。一次アウトカムとして、9週後から24週後における生物化学的に証明された禁煙継続率(continuous abstinence rate: CAR)、さらに二次アウトカムとして9週後から52週後における禁煙継続率を設定しました。アプリケーションをダウンロードしなかったか使わなかった12例を除外、アプリケーション介入群285例、対照群287例に分けました。結果、9週後から24週後における禁煙継続率はアプリケーション介入群で対照群に比較して有意に向上(63.9% vs 50.5% OR 1.73 95%CI 1.24 to 2.42 P=0.001)を認めました。さらに、9週後から52週後の禁煙継続率も有意に改善(52.3% vs 41.5% OR 1.55 95%CI 1.11 to 2.16 P=0.010)を認めました。「CureApp禁煙」の使用にによる有害事象は特に報告がありませんでした。対面カウンセリングと禁煙補助薬による標準的な禁煙治療に加えて、禁煙アプリケーションを併用することは、長期の禁煙継続率を改善することがわかりました。詳しくは論文をご覧ください。
https://www.nature.com/articles/s41746-020-0243-5
禁煙の治療アプリ「CureApp禁煙」の臨床治験の結果の論文です。この手の新しいアプローチの介入の有効性と安全性をどのように立証するのか、前例となる具体的なお手本があまりなかったのですが、既存の標準治療と比較対照試験を行うのではなく、既存の標準治療への上乗せ効果として有意差があるかどうかを検証、立証していくというアプローチで有効性を証明しました。今後の治療アプリケーションの臨床試験のお手本となるような論文です。

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