2020/3/24(火)、入浴習慣と冠動脈疾患、脳卒中のリスクの関係を調べた日本の研究「Habitual tub bathing and risks of incident coronary heart disease and stroke」の結果をまとめました。

2020/3/24(火)、入浴習慣と冠動脈疾患、脳卒中のリスクの関係を調べた日本の研究「Habitual tub bathing and risks of incident coronary heart disease and stroke」の結果をまとめました。湯船に浸かること(Tub bathing)は、 血行動態機能(haemodynamic function)を改善し、心血管疾患に対して予防的に作用するのではないかと考えられていますが、長期の前向き研究はありませんでした。1990年から2009年まで、心血管疾患やがんの既往のない40歳から59歳の3万76例を対象に、入浴頻度によって、週0-2回、週3-4回、ほとんど毎日(almost every day)に分類、既知の心血管疾患の危険因子と食事因子を調整後の心血管疾患のハザード比を調べるために、53万8373人年追跡しました。結果、心血管疾患2097例、冠動脈疾患328例(心筋梗塞275例、心臓突然死53例)、脳卒中1769例(脳梗塞991例、脳内出血510例、くも膜下出血255例、分類不能の脳卒中13例)の発生を認めました。多変量解析の結果、ほとんぼ毎日入浴する群は、週0-2回の群と比較して、心血管疾患は全体として28%減少(HR 0.72 95%CI 0.62 to 0.84 trend p<0.001)、冠動脈疾患35%減少(HR 0.65 95%CI 0.45 to 0.94 trend p=0.065)、脳卒中23%減少(HR 0.74 95%CI 0.62 to 0.87 trend p=0.005)、脳梗塞23%減少(HR 0.77 95%CI 0.62 to 0.97 trend p=0.467)、脳内出血46%減少(HR 0.54 95%CI 0.40 to 0.73 trend p<0.001)を認めました。心臓突然死、くも膜下出血とは関連は認められませんでした。湯船に浸かる頻度は、日本における中年の心血管疾患リスクと逆相関を認めました。詳しくは論文をご覧ください。
https://heart.bmj.com/content/early/2020/03/03/heartjnl-2019-315752
湯船に浸かることは心筋梗塞や脳卒中を減らすという日本の研究結果です。また、湯船に浸かることは心臓突然死やくも膜下出血を増やすのではないかという懸念もあったようですが、根拠はないことがわかりました。冠動脈疾患35%減少、脳内出血46%減少などは驚くべき数字です。

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