神保町で夏目漱石フェスが始まりました。

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夏目漱石ゆかりの地である神田神保町を舞台に、「神保町・漱石フェス」が始まりました。物語体験型の街歩き謎解きイベント 「夏目漱石と失はれた百年物語~ぼくは先生と想い出の街を歩く~」、神田万世橋のmAAch ecuteにて「神保町界隈で漱石世界を辿る」、共立女子大学にて「夏目漱石青春の地を歩く」、神保町古書センターにて「神保町と漱石と能楽」、岩波ホール前広場にて「漱石関連の展示・販売」、学士会館、亀澤堂、大丸やき茶房、Tea house TAKANO、文銭堂といった神保町名物の銘菓屋さんがコラボした「神保町銘菓セット・夏目先生バージョン」など、楽しい催しがいっぱいです。

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ちなみに夏目漱石の文学はどれも素晴らしいですが院長のオススメは圧倒的に「こころ」です。単なる男女の三角関係と読むことも出来ますし、明治から大正という時代の激変期の社会情勢ドラマ、先生の遺書が見つかってからの謎解きサスペンス小説、「先生」の教訓とこれからの人生を歩む「私」のアナロジー、人間の深いところのあるエゴと向上心と友情との葛藤など、多面的な読み方が出来る小説です。初期の作品「吾輩は猫である」「ぼっちゃん」「草枕」、短編の「夢十夜」などは読みやすいです。「三四郎」「それから」「門」の中期の三部作、絶筆となってしまった「明暗」などは漱石ファンであれば必読です。

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