2020/11/25、肥満と個人、社会背景との関係における性差について調べた日本の研究「Sex difference in the association of obesity with personal or social background among urban residents in Japan」の要旨をまとめました。

2020/11/25、肥満と個人、社会背景との関係における性差について調べた日本の研究「Sex difference in the association of obesity with personal or social background among urban residents in Japan」の要旨をまとめました。肥満の進行は遺伝、環境因子の両方の影響を受け、様々な健康問題と関連しています。肥満の進行に関連する環境因子を調べるために、日本、神戸、20歳から64歳、住民5425例、集団問診調査データを仕様、肥満と関連する個人、社会背景との関係について、男女別に解析しました。肥満、正常体重は、日本肥満研究学会の診断基準に基づいて、BMI 25以上、18.5以上、25未満とそれぞれ定義しました。個人、社会背景因子としては、精神状態、家族構成、就業、家庭所得、住居、福祉、現在の経済状況、教育水準、学校課外活動、15歳時点の生活状況、幼少期の状況等を含みます。肥満の有病率は男性27.2%、女性10.6%でした。女性においては、未婚、低い家庭所得、福祉、複雑な経済状況、低い教育水準、幼少期の状況が肥満と関連を認め、一方で、男性において個人、社会背景因子はいずれも肥満とは関連を認めませんでした。本結果は、女性において肥満の進行は個人、社会背景と強い影響を受けており、女性においてそのような因子を管理することは考慮すべきであると論文ではまとめています。詳しくは論文をご覧ください。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33237961
肥満と関連する社会環境因子として男女差が認められたとの日本の神戸からの報告です。男性の肥満は社会環境因子の影響をあまり受けないというのは興味深いところですね。

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