2020/12/10、犬、猫のペットと飼い主の糖尿病リスクの関係について調べた研究「The shared risk of diabetes between dog and cat owners and their pets: register based cohort study」の要旨をまとめました。

2020/12/10、犬、猫のペットと飼い主の糖尿病リスクの関係について調べた研究「The shared risk of diabetes between dog and cat owners and their pets: register based cohort study」の要旨をまとめました。犬、猫の飼い主とペットの糖尿病リスクについて調べるために、スウェーデン、長期登録コホート研究を実施しました。2004年から2006年時点、登録時に犬の飼い主208980例、猫の飼い主123566例を対象に、2007年から2012年、犬または猫の飼い主の2型糖尿病事象、ペットの糖尿病事象を追跡しました。飼い主の2型糖尿病の診断はスウェーデン全国患者登録、死因登録、処方薬登録の情報の組み合わせから特定しました。ペットの糖尿病の情報は獣医治療保険データから収集しました。多数状態モデルを使用、個人、社会経済環境因子調整等の共通リスク因子の可能性を調整後、ハザード比、95%信頼区間を評価しました。結果、追跡期間中の2型糖尿病の発症率は犬の飼い主1000人年あたり7.7例、猫の飼い主1000人年あたり7.9例でした。ペットの糖尿病の発症率は1000犬年あたり1.3例、1000猫年あたり2.2例でした。糖尿病の犬の飼い主の2型糖尿病のハザード比は、糖尿病ではない犬の飼い主と比べて、1.38(95% confidence interval 1.10 to 1.74)、多変量調整後ハザード比1.32(1.04 to 1.68)でした。飼い主が2型糖尿病であることは犬の糖尿病ハザード比の増加(crude hazard ratio 1.28, 1.01 to 1.63)と関連しており、飼い主の年齢を調整後は信頼区間はnull超え(1.11, 0.87 to 1.42)でした。猫の飼い主の2型糖尿病と猫の糖尿病との間に有意な関連なし(crude hazard ratio 0.99, 0.74 to 1.34, and 1.00, 0.78 to 1.28, respectively)でした。本データから、糖尿病の犬の飼い主は糖尿病ではない犬の飼い主と比べて追跡期間中、2型糖尿病の発症になりやすい傾向がありました。糖尿病の犬は糖尿病になりやすい健康行動因子、環境因子への暴露がある可能性が示唆されました。詳しくは論文をご覧ください。
https://www.bmj.com/content/371/bmj.m4337
BMJクリスマス論文です。猫と猫の飼い主の糖尿病リスクは関連はないが、犬と犬の飼い主の糖尿病リスクは関連があるという報告です。猫は散歩はあまりないけれど、犬の散歩はあるので、犬が運動不足の場合は飼い主も運動不足に、飼い主が運動が好きではない場合は犬も運動不足になるということなのかも知れません。

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