2021/12/14、院外心停止後の神経転帰の早期予測の臨床リスクスコアについての研究「A practical risk score for early prediction of neurological outcome after out-of-hospital cardiac arrest: MIRACLE2」の要旨をまとめました。

2021/12/14、院外心停止後の神経転帰の早期予測の臨床リスクスコアについての研究「A practical risk score for early prediction of neurological outcome after out-of-hospital cardiac arrest: MIRACLE2」の要旨をまとめました。心臓発作施設の到着時、院外心停止の神経予後不良予測のための臨床リスクスコアを開発するために、2012年から2017年、院外心停止1055例のうち、373例、「KOCAR」(King’s Out of Hospital Cardiac Arrest Registry)に登録、多変量ロジスティック回帰にて、主要絵転帰の予測因子を特定、リスクスコアの予測モデルを実施しました。外部検証として、473例、2つの独立したコホートを確立しました。主要評価項目は追跡6ヶ月後のCPC(Cerebral Performance Category)3から5の神経転帰不良としました。7項目の独立した転帰予想因子が特定、目撃されていない心停止、初回ショック非適応リズム、対光反射消失、年齢60-80歳1点、80歳超3点、心停止リズムの変化、7.20未満のpH低値、来院時のエピネフリン投与2点でした。「MIRACLE2」スコアの曲線下面積は開発コホート0.90、検証コホート0.84、0.91でした。3つのリスク群、低リスク(MIRACLE2 ≤2-5.6% risk of poor outcome)、中程度リスク(MIRACLE2 of 3-4-55.4% of poor outcome)、高リスク(MIRACLE2 ≥5-92.3% risk of poor outcome)でした。「MIRACLE2」スコアは、「OHCA」(median AUC 0.83 (0.818-0.840); P < 0.001)、「Cardiac Arrest Hospital Prognosis models」(median AUC 0.87 (0.860-0.870; P = 0.001)と比べて優れており、「Target Temperature Management score」(median AUC 0.88 (0.876-0.887); P = 0.092)と同等でした。「MIRACLE2」は院外心停止後の神経転帰不良の早期の正確な予測のための、入院時に使用するためにシンプルに開発した臨床リスクスコアです。詳しくは論文をご覧ください。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32731260
心停止後の転帰予測において、目撃されていない心停止、初回ショック非適応リズム、対光反射消失、年齢、心停止リズムの変化、pH低値、エピネフリン投与の来院時の情報から予測スコアを確立したという論文です。

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