2021/1/26、三尖弁閉鎖不全症治療として「TriClip」三尖弁修復システムによる経カテーテル的修復術の研究「Transcatheter Edge-to-Edge Repair for Treatment of Tricuspid Regurgitation」の要旨をまとめました。

2021/1/26、三尖弁閉鎖不全症治療として「TriClip」三尖弁修復システムによる経カテーテル的修復術の研究「Transcatheter Edge-to-Edge Repair for Treatment of Tricuspid Regurgitation」の要旨をまとめました。三尖弁閉鎖不全症(Tricuspid regurgitation: TR)は進行性で増加している疾患で、重症度の増加につれて死亡率が上昇します。三尖弁閉鎖不全症の治療として経カテーテル的治療はハイリスク集団において手術の代替、安全、有効な選択肢となる可能性があります。「TriClip」経カテーテル的三尖弁修復システムの1年転帰、修復耐久性、臨床的有益性、安全性について評価するために、中程度から重度の三尖弁閉鎖不全症85例を対象に、三尖弁修復システム「TriClip」の安全性、有効性を評価する、国際前向き多施設研究「TRILUMINATE」試験を実施しました。中央検査施設にて心エコー評価を実施しました。結果、1年後、71%において三尖弁閉鎖不全症は中程度以下に減少、登録時8%と比べて有意差(p < 0.0001)を認めました。NYHA機能クラスI、II(31% to 83%, p < 0.0001)、6分間歩行検査(272.3 ± 15.6 to 303.2 ± 15.6 meters, p = 0.0023)、カンサスシティ心筋症問診票スコア(improvement of 20 ± 2.61 points, p < 0.0001)、有意な臨床的改善を認めました。サイズ、機能において右室リモデリングの有意な改善を認めました。1年後の全体の主要有害事象、全死亡率は7.1%でした。中程度から重度の三尖弁閉鎖不全症において、「TriClip」デバイスを使用した経カテーテル的三尖弁修復術は安全、有効であるように観察されました。外科的ハイリスク集団において、修復術は1年後の三尖弁閉鎖不全症の減少、1年後の死亡率低下の臨床的有益性と関連を認めました。詳しくは論文をご覧ください。
https://www.jacc.org/doi/10.1016/j.jacc.2020.11.038
三尖弁閉鎖不全症に対する「TriClip」の治験です。現在、次の臨床試験「TRI-FR」「TRILUMINATE Pivotal Trial」が進行中です。僧帽弁閉鎖不全症に対する「MitraClip」のように、三尖弁閉鎖不全症においてもカテーテル治療が登場することが期待されています。

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