2021/2/9、NT-prpBNP、血圧と心血管イベントの関係について調べた研究「Association of NT-ProBNP, Blood Pressure, and Cardiovascular Events: The ARIC Study」の結果が発表されました。NT-proBNP上昇は心血管疾患、死亡率の独立した関連を認め、収縮期血圧、拡張期血圧、脈圧分類は最もハイリスクを特定するのに役立ちました。1度高血圧でNT-proBNP上昇を認める場合は、2度高血圧でNT-proBNP上昇を認めない場合と比べて、心血管リスクは上昇していました。血圧治療の開始、強化の参考として、バイオマーカーベースの心血管リスク評価戦略の使用の評価のためには、さらなる研究が必要と論文ではまとめています。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33538254
心機能のマーカーであるNT-proBNPが心血管疾患の独立した関連因子であったとの報告です。血圧変動を反映しているのか、軽度の心負荷を反映しているのか、弁膜症、心筋症を反映しているのか、確かに高血圧がそうでもなくてもNT-proBNPが高い例は経験します。心疾患の基礎疾患のスクリーニングをするようにしています。循環器内科で頻繁にNT-proBNPを測るのはこのためです。
2021/2/9、NT-prpBNP、血圧と心血管イベントの関係について調べた研究「Association of NT-ProBNP, Blood Pressure, and Cardiovascular Events: The ARIC Study」の結果が発表されました。