11/14~11/20は抗菌薬適正使用啓発週間です。

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11/14~11/20は抗菌薬適正使用啓発週間です。身近な薬の一つに抗菌薬(いわゆる抗生物質)がありますが、抗菌薬の不適切な使用が問題になっています。抗菌薬は細菌性の感染症に対してのみ効果があり、細菌以外の感染症には無効です。例えば、風邪やインフルエンザはウイルス性の感染症であり、抗菌薬が無効である疾患の代表です。当院では風邪に抗菌薬は処方していません。それは親切とか親切でないなどのレベルの問題ではなく、抗菌薬の不適切な使用だからです。抗菌薬を使って治療するかどうかは、症状を引き起こしている原因が細菌性かどうかであり、熱が高い、症状が酷い、どうしても明日までに治したい、だけの理由で抗菌薬が適応になることはありません。念のため、心配だから、前にも出してもらったから、などの理由で抗菌薬を処方し続けている医院も一部世の中にあるようですが、それは抗菌薬の適正使用を守っていない抗菌薬の不適切な使用です。都立小児総合医療センターのサイト等により詳しい説明がありましたのでどうぞご覧ください。

「抗菌薬を正しく使うために知っておきたいこと」

http://www.byouin.metro.tokyo.jp/shouni/kanja/koukinyaku.html

「抗菌薬が必要なとき、必要ではないとき」

https://medicalnote.jp/contents/150722-000017-IOJPUW

当院では、抗菌薬を処方する場合は、細菌性の扁桃炎、細菌性の副鼻腔炎、細菌性の肺炎、細菌性の膀胱炎、細菌性の腎盂腎炎、など、必ず細菌性の感染症と医師が判断した場合のみです。当院を受診される際には、抗菌薬の適正使用の指針をどうか十分にご理解の上ご受診ください。診察の結果、細菌性の感染症と診断し、抗菌薬を使っての治療が必要であると主治医が判断した場合には、勿論、しっかりと必要十分な抗菌薬を処方しています。

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