2021/3/23、動脈硬化性頸動脈プラークと脳卒中、冠動脈イベント発生の関係について調べた研究「Atherosclerotic Carotid Plaque Composition and Incident Stroke and Coronary Events」の結果が発表されました。最大プラーク厚、心血管危険因子とは独立して、プラーク内出血(intraplaque hemorrhage: IPH)の存在は、脳卒中、冠動脈心疾患の発生(fully adjusted hazard ratio: 2.42 [95% confidence interval: 1.30 to 4.50], and 1.95 [95% confidence interval: 1.20 to 3.14])と関連を認めました。脂質豊富壊死性コア、石灰化の存在は脳卒中、冠動脈心疾患と関連を認めませんでした。頸動脈動脈硬化性プラークにおいて、プラーク内出血の存在は脳卒中、冠動脈心疾患の独立した危険因子でした。本所見は潜在性の動脈硬化症において、プラーク内出血はプラーク脆弱性のマーカーとして有用であることを示唆しています。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33736825
頸動脈プラークのプラーク内出血の所見はハザード比で脳卒中2.42倍、冠動脈心疾患1.95倍上昇の危険因子であったとの報告です。
2021/3/23、動脈硬化性頸動脈プラークと脳卒中、冠動脈イベント発生の関係について調べた研究「Atherosclerotic Carotid Plaque Composition and Incident Stroke and Coronary Events」の結果が発表されました。