2021/2/23、急性心筋梗塞疑い、救急外来受診の評価において、心筋トロポニン値の測定を単回、複数回で比較した研究「Single vs Serial Measurements of Cardiac Troponin Level in the Evaluation of Patients in the Emergency Department With Suspected Acute Myocardial Infarction」の結果が発表されました。

2021/2/23、急性心筋梗塞疑い、救急外来受診の評価において、心筋トロポニン値の測定を単回、複数回で比較した研究「Single vs Serial Measurements of Cardiac Troponin Level in the Evaluation of Patients in the Emergency Department With Suspected Acute Myocardial Infarction」の結果が発表されました。本研究の結果、複数回のトロポニン検査と比べて、単回のトロポニン検査結果陰性後、救急外来からの帰宅としている場合が多く、単回のトロポニン検査は現在の主治医の意思決定において安全で、30日間の心臓死、急性心筋梗塞の発生率は両群間とも低く、差を認めませんでした。
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2776718
救急外来から帰宅判断を行う際の心筋トロポニン検査は1回で良いとの報告です。実際のところ、救急外来で何回もトロポニン検査を行う余裕はないのと、本当に急性心筋梗塞を疑った場合は冠動脈造影に進む判断が必要なので、除外目的のトロポニン検査はやはり1回で必要十分だと感じていましたが、こうやってエビデンスが出るのは有り難いことです。

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