2021/6/25-6/29、オンラインで開催された「第81回米国糖尿病学会学術集会(ADA2021)」にて、メトホルミンの次に使用する糖尿病薬物療法として、持効型インスリン、スルホニル尿素薬、GLP-1受容体作動薬、DPP-4阻害薬を比較した研究の結果が発表されました。

2021/6/25-6/29、オンラインで開催された「第81回米国糖尿病学会学術集会(ADA2021)」にて、メトホルミンの次に使用する糖尿病薬物療法として、持効型インスリン、スルホニル尿素薬、GLP-1受容体作動薬、DPP-4阻害薬を比較した研究の結果が発表されました。アメリカ、2型糖尿病5047例を対象、インスリングラルギン、グリメピリド、リラグルチド、シタグリプチンの4種類を比較、平均5年間追跡、結果、非致死性心筋梗塞、非致死性脳卒中、心疾患死、心不全入院、一過性脳虚血発作、血行再建、不安定狭心症はリラグルチド群で低い傾向を認めました。メディカルトリビューンでも記事になっていました。
https://medical-tribune.co.jp/news/2021/0712537259
2型糖尿病の薬物療法において欧米のガイドラインでは第一選択にメトホルミン、第ニ選択の指定はありません。今回、持効型インスリン、スルホニル尿素薬、GLP-1受容体作動薬、DPP-4阻害薬の4種類を比較、結果、GLP-1受容体作動薬リラグルチドにて血管事象の低い傾向を認めたとの報告です。SGLT2阻害薬が登場する前に開始した試験であり、現在の状況においてGLP-1受容体作動薬、SGLT2阻害薬のどちらが優れているのかが気になります。リラグルチドは日本ではビクトーザの商品名で、1日1回皮下注射の薬剤です。

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