2021/6/25-6/29、オンラインで開催された「第81回米国糖尿病学会学術集会(ADA2021)」にて、ユーモア志向性が血糖コントロールに与える影響について調べた研究の結果が発表されました。

2021/6/25-6/29、オンラインで開催された「第81回米国糖尿病学会学術集会(ADA2021)」にて、ユーモア志向性が血糖コントロールに与える影響について調べた研究の結果が発表されました。アメリカ、1型糖尿病、2型糖尿病284例、平均年齢59.1歳、平均糖尿病罹病期間20.4年、1型糖尿病65.5%、女性68.3%、大学教育68.7%を対象、「Humor Styles Questionnaire」(HSQ)による「ユーモア志向性」、HbA1c目標値7.0%未満達成群を解析、結果、HbA1c目標値達成率はユーモア指向性のうち、親和的ユーモア(P<0.01)、自己高揚的ユーモア(P<0.05)で有意差を認めました。
https://medical-tribune.co.jp/news/2021/0713537312
ユーモア指向性を評価する「Humor Styles Questionnaire」(HSQ)では、ユーモアを、親しみを持ち他者と友好的なコミュニケーションを行う「親和的ユーモア」、ストレス下にあっても自分を元気づける「自己高揚的ユーモア」、からかいなどにより他者を非難するといった「攻撃的ユーモア」、過度に自分を貶めてけなす「自虐的ユーモアー」の4つに分類しているとのことです。「親和的ユーモア」と「自己高揚的ユーモア」は血糖コントロールに好ましい影響を及ぼす可能性がある一方で、「攻撃的ユーモア」と「自虐的ユーモアー」はそうではないという報告です。確かに日常診療の経験の印象として、同じ糖尿病患者さんにおいてもおおらかで明るい方のほうが多少の血糖変動があっても長い目で見ると治療状況は良い印象を感じています。

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