2022/9/26、日本において製造販売承認を取得した持続性GIP/GLP-1受容体作動薬「マンジャロ皮下注アテオス」(チルゼパチド)の有効性、安全性について調べた「SURMOUNT-1」試験の結果についてまとめました。

2022/9/26、日本において製造販売承認を取得した持続性GIP/GLP-1受容体作動薬「マンジャロ皮下注アテオス」(チルゼパチド)の有効性、安全性について調べた「SURMOUNT-1」試験の結果についてまとめました。
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2206038
第III相二重盲検無作為化比較対照試験、BMI 30以上または、BMI 27以上かつ糖尿病を除く1項目以上の体重関連合併症を持つ成人2539例を対照、週1皮下チルゼパチド5mg、10mg、15mg、プラセボに割り振り、20週間の用量増加期間を含む、72週間追跡しました。開始時の平均体重104.8kg、平均BMI 38.0、BMI 30以上94.5%でした。72週後の平均体重変化率は、週1チルゼパチド5mg群-15.0%(95%CI -15.9 to -14.2)、10mg群-19.5% (95% CI -20.4 to -18.5)、15mg群-20.9%(95% CI, -21.8 to -19.9)、プラセボ群-3.1%(95% CI, -4.3 to -1.9)、有意差(P<0.001 for all comparisons with placebo)を認めました。5%以上の体重減少を認めた率は、5mg群85%(95% CI, 82 to 89)、10mg群89%(95% CI, 86 to 92)、15mg群91%(95% CI, 88 to 94)、プラセボ群35%(95% CI, 30 to 39)でした。20%以上の体重減少は、10mg群50%(95% CI, 46 to 54)、15mg群57%(95% CI, 53 to 61)、プラセボ3%(95% CI, 1 to 5)、有意差(P<0.001 for all comparisons with placebo)を認めました。チルゼパチド群において事前設定心臓代謝指標全項目の改善を認めました。チルゼパチド群において最も頻度の高い有害事象は胃腸系で、ほとんどの重症度は軽度から中等度で、初期の用量増加期間に発生しました。治療中止の原因となる有害事象はチルゼパチド5mg群4.3%、10mg群7.1%、15mg群6.2%、プラセボ群2.6%でした。肥満、72週間、週1回チルゼパチド5mg、10mg、15mgは有効で持続的な体重減少をもたらしました。
週1回の皮下注射薬、約1年半投与で15%から20%の体重減少とのことで、とんでもない減量効果の薬が日本で承認されました。発売時期はまだ未定です。発売時期がわかり次第お知らせします。
https://medical-tribune.co.jp/news/2022/0614545981
https://www.mt-pharma.co.jp/news/2022/MTPC220926.html
https://news.lilly.co.jp/PDFFiles/2022/22-39_co.jp.pdf

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