心不全薬物治療の「ファンタスティック4」「Heart failure drug treatment: the fantastic four」についてまとめました。駆出率の低下した心不全に対する薬物治療、介入治療、デバイス治療において、
・ACE-I:アンギオテンシン変換酵素阻害薬
・ARB:アンギオテンシン受容体阻害薬
・ARNI:アンギオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬
・CRT:心臓再同期療法
・HTX:心移植
・LVAD:左室補助デバイス
・MRA:ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬
・PVI:肺静脈隔離術
・SGLT2-I:SGLT2阻害薬
等、様々な心不全治療が確立している中で、特に重要性が高いものが「fantastic four」と呼ばれ、
・β遮断薬+SGLT2阻害薬+ARNI+MRA
の組み合わせであったという報告です。従来から心不全治療薬として経験的に多く使用されているACE阻害薬、ARB、ループ利尿薬、サイアザイド系利尿薬、ジギタリスが「fantastic four」からは外されていることも興味深いです。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7878007
心不全薬物治療の「ファンタスティック4」「Heart failure drug treatment: the fantastic four」についてまとめました。