急性または慢性の副鼻腔炎についてまとめました。

お茶の水内科は耳鼻咽喉科ではないのですが、この時期、急性または慢性の副鼻腔炎で受診される方が多いです。または、風邪の後に、鼻水や鼻づまり、痰や咳が止まらないと受診され、調べていくうちに原因が副鼻腔炎とわかることも非常に多いです。副鼻腔炎は副鼻腔レントゲンにて院内で診断が可能です。副鼻腔炎について詳しくまとめましたのでご覧ください。

・副鼻腔炎→http://ochanai.com/sinusitis

咳で受診したのに、肺や気管支の胸部レントゲンだけではなく、なぜ副鼻腔レントゲンも撮るのかと疑問に思われるかも知れませんが、副鼻腔炎は遷延性咳嗽の代表的な原因の一つであり、鎮咳薬だけでは治らないからです。また、風邪に抗菌薬は適応にはなりませんが、副鼻腔炎は程度によっては抗菌薬、主にマクロライド系抗菌薬の適応になります。「風邪がなかなか治らなくて、抗菌薬で治った」という経験をしばしばお話される方が多いのですが、おそらくそれは風邪ではなく副鼻腔炎だった可能性を考えています。お茶の水内科は抗菌薬の適正使用を守っています。難治性、反復性の副鼻腔炎の場合は、耳鼻咽喉科の専門病院にて副鼻腔手術なども紹介しています。

・マイコプラズマ→http://ochanai.com/mycoplasma

・百日咳→http://ochanai.com/pertussis

・咳喘息→http://ochanai.com/coughvariantasthma

・気管支喘息→http://ochanai.com/bronchialasthma

・逆流性食道炎→http://ochanai.com/gerd

・遷延性咳嗽→http://ochanai.com/persistentcough

・慢性咳嗽→http://ochanai.com/chroniccough

また、咳嗽の鑑別疾患としては、副鼻腔炎の他に、マイコプラズマや百日咳などの感染症による急性気管支炎、咳喘息や気管支喘息、逆流性食道炎などが重要です。適切な治療のためには、適切な検査、正確な診断が重要です。咳が治らないから鎮咳薬、咳や痰が止まらないから抗菌薬、ではなく、なぜ咳が止まらないのか、原因を特定し、咳や痰が止まらない原因に対して適切な治療を行うことが重要です。また診察の結果、さらに専門的な検査が必要と判断される場合には呼吸器内科へ紹介を行っています。


 

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