脂質異常症の治療、心筋梗塞の一次予防、二次予防にほぼ必須な薬にスタチンという薬があります。2017年9月13日、クレストールのジェネリックが発売されました。日本国内でスタチンは全部で6種類ありますが、これで全てのスタチンでジェネリックが出たことになります。いつもの薬代が少しでも安くなるのは嬉しいことですね。
・クレストール(ロスバスタチン)
・リピトール(アトルバスタチン)
・リバロ(ピタバスタチン)
・リポバス(シンバスタチン)
・ローコール(フルバスタチン)
・メバロチン(プラバスタチン)
お茶の水内科では一般名処方と言って、薬局にて先発品か、後発品かを選んでいただくスタイルで処方箋を発行しています。薬局にて先発品希望、後発品希望をお伝えください。
こちらは医療従事者向けですが、スタチンの使い分けについてエビデンスなどまとまった興味深いツールを見付けました。
→http://lse.live.kiln.digital/statins
今年末頃には、フィブラートと言われる脂質異常症治療薬の新薬、パルモディア(ペマフィブラート)が出ます。フィブラートが主に中性脂肪低下作用なのに対し、スタチンは主に悪玉コレステロール低下作用、動脈硬化予防作用です。お茶の水内科の脂質異常症の治療方針については、以下にまとめましたのでご覧ください。
脂質異常症→https://ochanai.com/dyslipidemia
脂質異常症の治療は、家族性高コレステロール血症を除いて、基本は食事療法と運動療法です。また、有益な効果を持つスタチンについては活用しておいて損はないです。健診等で悪玉コレステロール高値等を指摘されている方は、放置せずに主治医まで相談しましょう。