2018/6/23(土)日経BP社から「医療4.0(第4次産業革命時代の医療)」という本が出版予定です。

2018/6/23(土)日経BP社から「医療4.0(第4次産業革命時代の医療)」という本が出版されます。著者はデジタルハリウッド大学大学院でデジタルヘルスラボの教員を一緒に務める加藤先生です。「医療の現状と未来の日本」、「医療とテクノロジーの現状と展望」、「未来の医療を描く医師30人からの提案」と、3つの章からなり、特に第3章では、「未来を描く医師30人」として、様々な取り組みを行う医師から多種多様な視点で、2030年の未来を構想しています。お茶の水循環器内科院長の五十嵐もその一人として、記事を執筆しました。テクノロジーによって変わるものについ関心が行きがちですが、テクノロジーによって変わらないものも同じくらいまたはそれ以上に重要なのではないかという視点で、「医療において変わりゆくものと変わらないもの」というページを執筆担当しました。他のテーマは下記の通りです。どれも興味深い内容ばかりで発売が楽しみです。amazonにて予約注文が始まっていますので、興味がある方はどうぞ。

「医療4.0(第4次産業革命時代の医療)」→http://amzn.asia/9P7WYF1

【未来を描く医師30人の展望】

登場する医師30人(五十音順)

・阿部吉倫「AI問診を皮切りに、臨床現場のオペレーションを改革します」Ubie株式会社共同代表、医師

・五十嵐健祐「医療において変わりゆくものと変わらないもの」医療法人社団お茶会お茶の水循環器内科院長、循環器内科医

・石井洋介「人工知能に代替されない医師の価値はコミュニケーションにあり」医師・クリエイター、日本うんこ学会会長

・伊藤涼「一人ひとりの医療の自立のために必要なブロックチェーンという技術」医師(内科・救急科)、MediBloc社alliance member

・猪俣武範「ハイブリッドメディシンの時代~医療のデジタルユビキティーへの変革」順天堂大学医学部附属順天堂委員眼科助教、一般社団法人IoMT学会代表理事

・岩本修一「2030年は「病院が選ばれる時代」になる」ハイズ株式会社人材戦略部長、総合臨床医

・小川晋平「現場の常識や価値観を覆すソリューションを提供したい」循環器内科医、AMI株式会社代表取締役

・沖山翔「AI医療機器で他の医師が「匠の技」を活用できる未来を」アイリス株式会社代表取締役、救急科専門医

・菊池亮「患者の受診行動変容で、限りある医療資源の適性利用を目指す」メディサイド株式会社代表取締役、整形外科専門医

・北城雅照「共感力の高い空間を病院や診療所内にデザインする」医療法人社団新潮会理事長、経営心理士、医師

・近都真侑「少子高齢化はイノベーションを興すチャンス」千葉西総合病院産婦人科医、産業医

・小橋英長「スマートコンタクトレンズ、アプリ……新たな技術を理解し医療に貢献したい」慶応義塾大学眼科学教室特任講師

・小林紀方「治療成績が目覚ましく改善した脳血管疾患領域は予防にシフト」クアドリティクス株式会社代表取締役、脳神経外科医

・佐竹晃太「薬、手術に加えて「アプリ」を処方する未来の治療」株式会社キュア・アップ代表取締役、呼吸器内科医

・柴田綾子「技術の活用で女性が働き続けるための支援と環境整備を」淀川キリスト教病院産婦人科、「ラッコの妊娠相談室」運営

・白岡亮平「医師に「高い人間力」が求められる時代が来る」医療法人社団ナイズ理事長、小児科医、メディカルフィットネスラボラトリー株式会社代表取締役

・園田正樹「テクノロジーを活用し、保育園から日本のヘルスケアを改革する」Connected Industries株式会社代表取締役、産婦人科専門医

・田中由佳里「臓器や診療科を超えた連携と「知の探求」が未来を創る」東北大学大学院医学系研究科行動医学助教、消化器内科医

・中西智之「医療の未来を支える遠隔医療」株式会社T-ICU代表取締役、集中治療専門医

・中山俊「2030年は新しいコミュニケーションの形が見える」アンター株式会社代表取締役、翠明会山王病院整形外科

・二宮英樹「「地味なデータの整備」がこれからの医療を支える」株式会社トライディアデータサイエンティスト、医師

・橋本直也「小児の軽症受診や子育ての孤立、アクセス格差にオンラインでリーチ」株式会社Kids Public代表取締役、小児科専門医

・原聖吾「オンライン診療と医療データ事業で、医療はより患者に近づいていく」株式会社情報医療代表取締役、医師

・原正彦「セルフメディケーションの時代を意識して専門性を身に付ける」一般社団法人臨床研究学会代表理事、株式会社mediVR代表取締役、循環器内科医

・眞鍋歩「自分の健康は自分で守る感覚を身に付け「超健康優良社会」へ」株式会社Mediplat、眼科専門医

・明星智洋「癌の個別化医療を実践しつつ企業と臨床現場の架け橋に」江戸川病院腫瘍血液内科副部長、プレシジョンメディスンセンター長

・物部真一郎「医療者自身が医療現場の課題解決に向かう未来に期待」株式会社エクスメディオ代表取締役、精神科医

・森維久郎「「正しい情報」だけでは変わらない人の行動を変える」デジタルハリウッド大学大学院、「腎臓内科.com」運営、腎臓内科医

・吉永和貴「プロジェクトを成功に導くエンジニア医師が求められる時代に」株式会社フリクシー代表取締役、エンジニア、内科医

・吉村健祐「公開データを基に専門家と国民と行政が議論をするのが当たり前の社会に」千葉大学医学部附属病院病院経営管理学研究センター特任講師、精神科医、産業医

【お茶の水循環器内科になりました】

医療法人社団お茶会お茶の水循環器内科院長の五十嵐健祐と申します。当院は2014年秋、「心血管疾患の一次予防」を理念に神田小川町にてスタートしました。2016年春、現在の神田神保町にお引越し、2018年春、医療法人化に伴い、循環器専門の医療機関として生まれ変わりました。我々の使命は「世の中から救えるはずの病気をなくすこと」です。世の中には救える病気とそうでない病気があります。その中で、心筋梗塞と脳卒中は血管の故障が原因であり、防ぐためには血管を守ることが重要です。血管を守るためには、具体的に、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、喫煙、心房細動、慢性腎臓病等の心血管疾患の危険因子に対して適切な治療介入と治療継続が大切です。一方で、現代人の生活スタイルとして、平日の日中に仕事や用事があることは普通のことであり、仕事をしながらの治療継続には大きな負担が伴います。我々はこのミスマッチを解決するために、夜間も土日も診療をオープンにし、心血管疾患の危険因子に対して適切な治療介入と治療継続を行っています。しかしながら残念なことに、土日や夜間に診療をしていると、我々の理念とは無関係に、ただ夜も空いているから、ただ土日もやっているから、ただ便利だからという理由だけで患者さんが殺到し過ぎてしまい、2018年冬、一時期は診療体制の維持が困難な事態に陥ってしまいました。
ミッション→https://ochanomizunaika.com/mission
2018年春、ゼロベースで、「その医療は心筋梗塞を減らすだろうか?」という行動規範のもとに全ての診療体制の見直しを行いました。結果、循環器専門という選択と集中の意思決定に至り、2018年春に医療法人化に伴い、「お茶の水循環器内科」として生まれ変わりました。今後とも夜間も土日も診療をオープンにし、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、喫煙、心房細動、慢性腎臓病等の心血管疾患の危険因子に対して適切な治療介入と治療継続を実現していくことで、心筋梗塞と脳卒中を防ぎ、「世の中から救えるはずの病気をなくすこと」、これが我々の使命です。詳しくは上記ページに医療法人社団お茶会のミッションをまとめましたのでご覧ください。新しく生まれ変わったお茶の水循環器内科をどうぞよろしくお願いいたします。
2018年4月1日、医療法人社団お茶会理事長五十嵐健祐
【具体的な診療範囲】当院は循環器専門の医療機関です。循環器とは心臓と血管を専門に診る診療科です。具体的には、狭心症、心筋梗塞などの冠動脈疾患、抗血小板療法、抗凝固療法、心房細動を始めとする不整脈、高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病、慢性心不全などの循環器疾患です。循環器の診療範囲を具体的にまとめました。
・冠動脈疾患(急性心筋梗塞、労作性狭心症、他)
・心筋梗塞後、ステント留置後の管理、抗血小板療法
・慢性心不全の管理
・心臓弁膜症(僧帽弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症、他)
・人工弁置換術後の管理、抗凝固療法
・心筋症(拡張型心筋症、肥大型心筋症、他)
・不整脈(上室期外収縮、心室期外収縮、房室ブロック、心房細動、他)
・心房細動の抗凝固療法、心原性脳塞栓症の予防
・脳卒中、脳血管障害、脳梗塞(ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症)、脳出血、くも膜下出血、一過性脳虚血発作、脳卒中後の管理、二次予防、再発予防
・高血圧症、二次性高血圧症
・脂質異常症、家族性高コレステロール血症
・糖尿病、糖尿病合併症の管理
・慢性腎臓病
・睡眠時無呼吸症候群
・その他、健診の再検査、食事指導、運動指導、禁煙外来、など
以上、心臓と血管を専門に診る診療科が循環器です。脳梗塞や脳出血等の脳血管障害、脳卒中は脳神経内科や脳神経外科が診ることも多いですが、どちらも血管の故障の予防という意味では一次予防、二次予防としてやるべきことは循環器と共通です。高血圧症、脂質異常症、糖尿病、慢性腎臓病等の生活習慣病も循環器病のリスク因子という点で循環器の守備範囲です。心筋梗塞や脳卒中にならないようにする、なってしまっても再発しないようにする、というのが循環器の仕事です。
【当院で対応していないもの】(2018/4/1更新)
2018/4/1以降、当院で対応していないものを具体的にまとめました。定期的に見直しを行っていますので、ご来院の前には必ずご確認ください。ご来院いただいても受付にて適切な診療科のご紹介の対応となることを予めご了承ください。下記に具体的にまとめましたので、診療科探しの際にご参考ください。
・風邪、インフルエンザ等→一般内科
・咳、痰等→呼吸器内科
・吐気、下痢、腹痛等→消化器内科
・花粉症、アレルギー等→耳鼻咽喉科、アレルギー科
・不眠、不安等→心療内科等
東京都の医療機関探しは、東京都医療機関案内ひまわり(☎ 03-5272-0303)をご活用ください。幸い、首都圏には夜間や土日も診療しているクリニックは当院以外にも最近少しづつ増えて来ています。随時紹介状の発行も行っていますのでお気軽にご相談ください。ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。

 

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