2018/6/4(月)神保町に「完全禁煙」の居酒屋「酔いの月」がオープンしました。

後日更新:2018/6/13(水)、オープンの次の週には「完全禁煙」ではなくなったようです。。

https://twitter.com/yonosuke_jin/status/1006730698202312705


2018/6/4(月)神保町に「完全禁煙」の居酒屋「酔いの月」がオープンしました。神保町でレトロな懐かしい居酒屋「酔の助」の姉妹店だそうで、このたび、思い切って「全面禁煙」のお店としてオープンするそうです。詳しくはお店のホームページをご覧ください。

http://yonosuke.jp

https://www.facebook.com/%E9%85%94%E3%81%84%E3%81%AE%E6%9C%88-189337428371611/

さて、以下、院長の主観的意見も含まれますが、受動喫煙については、受動喫煙防止法案や受動喫煙防止条例等、国も都も様々な議論がありますが、国や都の動きに先駆けて、居酒屋が自ら率先してこのような意思決定を行うことは素晴らしいことだと思います。要は望まない受動喫煙をなくすということに尽きます。院長は大のタバコ嫌いで、お気に入りのお店でもタバコの煙を感じたら受動喫煙が嫌なので店から出るレベルです。料理はとても美味しいのに完全禁煙でないのが理由で足が遠のいてしまうこともあります。喫煙は臭覚や味覚の粘膜に障害を与え、料理の味をわかりにくくしてしまいます。ですので、料理人や美食家を名乗る人で、うちのお店の料理は美味しいなどと言う人がいますが、何の説得力を感じません。極論ですが、客足が遠のくのが不安で、禁煙に出来ないというお店は、逆に言えば、本当に料理が美味しければ喫煙か禁煙かに関係なく客は来てくれるはずで、受動喫煙防止条例等に反対するということは、自分の店は料理の腕で勝負出来ていないことの裏返しを意味し、料理のクオリティに自信がなくて不安、と言っているように聞こえてしまいます。喫煙可能だから客が来る、禁煙だと客が来ないという論理は、だったらお店ではなく、喫煙所としての価値しか提供出来ていない訳で、飲食店としての価値を提供出来ていないということであり、今やるべきことは、受動喫煙防止法案等に反対することではなく、自分のお店の料理のクオリティを上げることではないでしょうか。受動喫煙防止条例等が可決されるか否決されるかに関係なく、飲食業は日々競争にさらされている訳で、自分のお店のクオリティを上げることに自分の時間と労力を使ったほうが圧倒的に生産的ではないかと思います。

今、全面禁煙にする飲食店が少しづつ登場していますが、東京都の場合、今や男性の70%以上、女性の90%以上、全体として80%以上が非喫煙者であると言われていますから、客商売としてマーケティングの視点からも経済合理的な意思決定なのかも知れません。一昔前は、男性の過半数が喫煙者であった時代もあったのですが、今明らかに時代が変わって来ているのです。スタッフの受動喫煙被害という観点からも、これ以上、日本に病気を増やす行為は医学的に好ましくないのは当然のこと、人材採用の視点からも時代遅れになって来るのではないでしょうか。具体的には、スタッフ不足を嘆く飲食店は多いですが、同じ労働条件であれば、受動喫煙の被害がないお店で働くことを選ぶ人が増えて来ても何の不思議もありません。非喫煙者が80%以上というのが今の東京都の現実なのです。いずれにせよ、マーケティングの視点からも、人材採用の視点からも、残り20%未満で今後減り続けるであろ喫煙者向けに商売をしていくのか、今後も増え続けるであろう80%以上の非喫煙者向けに商売をしていくのか、という選択を今迫られているのではないかと思います。いつの時代も、生き残るのは変化に対応出来たもの、どの業界も、変化に対応出来ないものから自然淘汰されていくのです。

お茶の水循環器禁煙宣言→https://ochanomizunaika.com/nomoresmoking

長くなったのでこのへんにしますが、循環器疾患の中で最大の修正可能なリスクは喫煙です。病気には減らせる病気と減らせない病気があるのですが、減らせる病気は減らしたほうがいいと非常にシンプルなことを言っています。また思い付いたら何か書きます。


【お茶の水循環器内科になりました】

医療法人社団お茶会お茶の水循環器内科院長の五十嵐健祐と申します。当院は2014年秋、「心血管疾患の一次予防」を理念に神田小川町にてスタートしました。2016年春、現在の神田神保町にお引越し、2018年春、医療法人化に伴い、循環器専門の医療機関として生まれ変わりました。我々の使命は「世の中から救えるはずの病気をなくすこと」です。世の中には救える病気とそうでない病気があります。その中で、心筋梗塞と脳卒中は血管の故障が原因であり、防ぐためには血管を守ることが重要です。血管を守るためには、具体的に、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、喫煙、心房細動、慢性腎臓病等の心血管疾患の危険因子に対して適切な治療介入と治療継続が大切です。一方で、現代人の生活スタイルとして、平日の日中に仕事や用事があることは普通のことであり、仕事をしながらの治療継続には大きな負担が伴います。我々はこのミスマッチを解決するために、夜間も土日も診療をオープンにし、心血管疾患の危険因子に対して適切な治療介入と治療継続を行っています。しかしながら残念なことに、土日や夜間に診療をしていると、我々の理念とは無関係に、ただ夜も空いているから、ただ土日もやっているから、ただ便利だからという理由だけで患者さんが殺到し過ぎてしまい、2018年冬、一時期は診療体制の維持が困難な事態に陥ってしまいました。
ミッション→https://ochanomizunaika.com/mission
2018年春、ゼロベースで、「その医療は心筋梗塞を減らすだろうか?」という行動規範のもとに全ての診療体制の見直しを行いました。結果、循環器専門という選択と集中の意思決定に至り、2018年春に医療法人化に伴い、「お茶の水循環器内科」として生まれ変わりました。今後とも夜間も土日も診療をオープンにし、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、喫煙、心房細動、慢性腎臓病等の心血管疾患の危険因子に対して適切な治療介入と治療継続を実現していくことで、心筋梗塞と脳卒中を防ぎ、「世の中から救えるはずの病気をなくすこと」、これが我々の使命です。詳しくは上記ページに医療法人社団お茶会のミッションをまとめましたのでご覧ください。新しく生まれ変わったお茶の水循環器内科をどうぞよろしくお願いいたします。
2018年4月1日、医療法人社団お茶会理事長五十嵐健祐
【具体的な診療範囲】当院は循環器専門の医療機関です。循環器とは心臓と血管を専門に診る診療科です。具体的には、狭心症、心筋梗塞などの冠動脈疾患、抗血小板療法、抗凝固療法、心房細動を始めとする不整脈、高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病、慢性心不全などの循環器疾患です。循環器の診療範囲を具体的にまとめました。
・冠動脈疾患(急性心筋梗塞、労作性狭心症、他)
・心筋梗塞後、ステント留置後の管理、抗血小板療法
・慢性心不全の管理
・心臓弁膜症(僧帽弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症、他)
・人工弁置換術後の管理、抗凝固療法
・心筋症(拡張型心筋症、肥大型心筋症、他)
・不整脈(上室期外収縮、心室期外収縮、房室ブロック、心房細動、他)
・心房細動の抗凝固療法、心原性脳塞栓症の予防
・脳卒中、脳血管障害、脳梗塞(ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症)、脳出血、くも膜下出血、一過性脳虚血発作、脳卒中後の管理、二次予防、再発予防
・高血圧症、二次性高血圧症
・脂質異常症、家族性高コレステロール血症
・糖尿病、糖尿病合併症の管理
・慢性腎臓病
・睡眠時無呼吸症候群
・その他、健診の再検査、食事指導、運動指導、禁煙外来、など
以上、心臓と血管を専門に診る診療科が循環器です。脳梗塞や脳出血等の脳血管障害、脳卒中は脳神経内科や脳神経外科が診ることも多いですが、どちらも血管の故障の予防という意味では一次予防、二次予防としてやるべきことは循環器と共通です。高血圧症、脂質異常症、糖尿病、慢性腎臓病等の生活習慣病も循環器病のリスク因子という点で循環器の守備範囲です。心筋梗塞や脳卒中にならないようにする、なってしまっても再発しないようにする、というのが循環器の仕事です。
【当院で対応していないもの】(2018/4/1更新)
2018/4/1以降、当院で対応していないものを具体的にまとめました。定期的に見直しを行っていますので、ご来院の前には必ずご確認ください。ご来院いただいても受付にて適切な診療科のご紹介の対応となることを予めご了承ください。下記に具体的にまとめましたので、診療科探しの際にご参考ください。
・風邪、インフルエンザ等→一般内科
・咳、痰等→呼吸器内科
・吐気、下痢、腹痛等→消化器内科
・花粉症、アレルギー等→耳鼻咽喉科、アレルギー科
・不眠、不安等→心療内科等
東京都の医療機関探しは、東京都医療機関案内ひまわり(☎ 03-5272-0303)をご活用ください。幸い、首都圏には夜間や土日も診療しているクリニックは当院以外にも最近少しづつ増えて来ています。随時紹介状の発行も行っていますのでお気軽にご相談ください。ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。

 

 

PAGETOP