診療ガイドラインのまとめサイト「診療ガイドライン検索システム」が便利です。

診療ガイドラインのまとめサイト「診療ガイドライン検索システム」が便利です。一昔前は、医療の診断や治療方針など医療者のみの頭の中にあり、ブラックボックスであったのかも知れませんが、今の時代、特に内科系はほとんどの疾患において一般公開されており、診断基準から治療方針まで、ほとんど全ての医療行為や臨床疑問についてエビデンスレベルや推奨度など診療ガイドラインとして整理されてまとめられています。一部有料のものもあり、医学用語が多少難解かも知れませんが、ほとんどのガイドラインの内容は一般の方、患者さんも無料で自由に閲覧可能です。自分の疾患や治療に関して、診断基準、何が標準的な治療なのか、薬物療法以外の治療、など、知っておくことは重要ではないかと思います。このたび、診療ガイドラインのまとめサイトを紹介します。

http://medillust.net/guidelines

循環器系で関連があるのは、以下あたりでしょうか。

・「高血圧症治療ガイドライン2014」

・「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017」

・「糖尿病診療ガイドライン2016」

・「糖尿病治療ガイド2016-2017」

・「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2013」

・「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン2012」

・「脳卒中治療ガイドライン2015」

・「AHA心肺蘇生と救急心血管治療のためのガイドライン2015」

・「JRC蘇生ガイドライン2015」

発行年が古いものは現在改訂作業中であったりします。高血圧症ガイドライン2019が改訂予定です。他にも様々なガイドラインがあります。詳しくは上記リンクをご覧ください。

http://www.j-circ.or.jp/guideline

循環器系では主に日本循環器学会のホームページに大量のガイドラインが公開されています。心不全から、不整脈、カテーテル治療、心臓移植まで、ほとんど全ての循環器疾患についてガイドラインが策定されています。最近は、患者さんによっては、ガイドラインの内容、最新の論文の内容までご存知の方も増えて来ており、時代は変わって来たなあとつくづく感じています。個人的には、自分の病気や薬について納得行くまで理解の上、治療方針を決めていくのは基本的に良いことだと考えています。「信頼出来るソース」に基づいた疑問であれば積極的な質問は当院は大歓迎です。この「信頼出来るソース」かどうかの判断が難しいというツッコミがありますが、そのような場合に「信頼出来るソース」の一つとして、まず大きな間違いがないという共通合意性が高いソースの代表が診療ガイドラインです。

http://medillust.net/about_us

医療美術部という団体が運営しているようです。他にも気になるコンテンツがありますが、また機会があれば紹介します。写真は色違いのブラッキーです。セレビィゲットに向けて今日も頑張っていきましょう。


【お茶の水循環器内科になりました】
お茶の水循環器内科院長の五十嵐健祐と申します。当院は2014年秋、「心血管疾患の一次予防」を理念に神田小川町にてスタートしました。2016年春、現在の神田神保町にお引越し、2018年春、医療法人化に伴い、「その医療は心筋梗塞を減らすだろうか?」という行動規範のもと、循環器専門の医療機関に生まれ変わりました。
ミッション→https://ochanomizunaika.com/mission
我々の使命は「世の中から救えるはずの病気をなくすこと」です。世の中には救える病気とそうでない病気があります。その中で、心筋梗塞と脳卒中は血管の故障が原因であり、血管を守ることで予防が可能です。血管を守るとは、具体的に、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、心房細動、慢性腎臓病等の心血管疾患の危険因子に対して適切な治療介入と治療継続をすることです。そのために、循環器専門の医療機関として特化し、夜間も土日も診療をオープンにし、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、心房細動、慢性腎臓病等の心血管疾患の危険因子に対して適切な治療介入と治療継続、循環器疾患の一次予防、二次予防のために診療を行っています。心筋梗塞と脳卒中を防ぎ、「世の中から救えるはずの病気をなくすこと」、これが我々の使命です。新しく生まれ変わったお茶の水循環器内科をどうぞよろしくお願いいたします。
2018年4月1日、お茶の水循環器内科院長五十嵐健祐

【具体的な診療範囲】

当院は循環器専門の医療機関です。循環器とは心臓と血管を専門に診る診療科です。具体的には、狭心症、心筋梗塞などの冠動脈疾患、抗血小板療法、抗凝固療法、心房細動を始めとする不整脈、高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病、慢性心不全などの循環器疾患です。循環器の診療範囲を具体的にまとめました。
・冠動脈疾患(急性心筋梗塞、労作性狭心症、他)
・心筋梗塞後、ステント留置後の管理、抗血小板療法
・慢性心不全の管理
・心臓弁膜症(僧帽弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症、他)
・人工弁置換術後の管理、抗凝固療法
・心筋症(拡張型心筋症、肥大型心筋症、他)
・不整脈(上室期外収縮、心室期外収縮、房室ブロック、心房細動、他)
・心房細動の抗凝固療法、心原性脳塞栓症の予防
・脳卒中、脳血管障害、脳梗塞(ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症)、脳出血、くも膜下出血、一過性脳虚血発作、脳卒中後の管理、二次予防、再発予防
・高血圧症、二次性高血圧症
・脂質異常症、家族性高コレステロール血症
・糖尿病、糖尿病合併症の管理
・慢性腎臓病
・睡眠時無呼吸症候群
・その他、健診の再検査、食事指導、運動指導、禁煙外来、など
以上、心臓と血管を専門に診る診療科が循環器です。脳梗塞や脳出血等の脳血管障害、脳卒中は脳神経内科や脳神経外科が診ることも多いですが、どちらも血管の故障の予防という意味では一次予防、二次予防としてやるべきことは循環器と共通です。高血圧症、脂質異常症、糖尿病、慢性腎臓病等の生活習慣病も循環器病のリスク因子という点で循環器の守備範囲です。心筋梗塞や脳卒中にならないようにする、なってしまっても再発しないようにする、というのが循環器の仕事です。

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