「循環器内科.com」に「胸部CT」についてまとめました。

「循環器内科.com」に「胸部CT」についてまとめました。
胸部CT→http://循環器内科.com/cct


【胸部CTとは】

胸部CT(Chest computed tomography: Chest CT)とは、胸部全体を精査するためのCT検査です。両肩の高さから横隔膜までを調べます。肺、気管支、気管、大動脈、縦隔、胸郭、脊椎などに異常がないかを調べます。心臓の血管、冠動脈を調べるためには、別に冠動脈CTという検査が必要です。詳しくは冠動脈CTのページをご覧ください。

冠動脈CT→http://循環器内科.com/cta

【胸部CTでわかること】

・肺実質の病気:肺癌、慢性閉塞性肺疾患、気胸、肺炎、結核、肺線維症、気管支拡張症、他

・血管の病気:大動脈瘤、大動脈拡張、大動脈解離、大動脈蛇行、他

・縦隔の病気:縦隔腫瘍、他

・胸郭その他の病気:骨折、悪性腫瘍の骨転移、他

胸部CTでは様々なことがわかりますが、主に一般的には、肺癌の検査という位置付けが大きいでしょう。レントゲンにおける肺癌検診、胸部CTにおける肺癌の精査という流れですが、呼吸器内科の領域になりますので、精査が必要な場合は呼吸器内科へ紹介します。詳しくは日本呼吸器学会のページをご覧ください。

http://www.jrs.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=25

【循環器内科における胸部CT】

心臓は常に動いているため、胸部CTでは詳しく調べられません。心臓の血管、冠動脈を調べるためには、通常の胸部CTではなく、冠動脈CTを行います。循環器内科においての胸部CTの役割は、大血管の異常の有無と程度を評価することが目的です。具体的には、大動脈と肺動脈の異常を調べるために胸部CTを使います。

急性大動脈解離→http://循環器内科.com/aad

胸部大動脈瘤→http://循環器内科.com/taa

肺血栓塞栓症→http://循環器内科.com/pte

肺血栓塞栓症の評価のためには、血管を詳しく映し出す必要があるため、造影が必要です。詳しくは「肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン」をご覧ください。

「肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン(2017年改訂版)」→http://j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2017_ito_h.pdf

「肺塞栓症」→http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/blood/pamph78.html

【胸部CTの費用や時間】

保険適応の場合、3割負担で、8000円程度です。時間は検査自体は15分くらい、全体で90時間前後あれば大丈夫でしょう。造影を追加する場合は追加で3000円程度掛かります。また、特に何も症状はないけれどなんとなく肺が心配という場合、保険適応外でドックとなり、ドックの費用が掛かります。

【胸部CTの注意事項】

・CT検査ですので、少なからず放射線被爆があります。妊娠中、妊娠が疑わしい場合は検査が出来ません。放射線被曝の程度としては、毎月撮るものではありませんので、年に一回くらいは大きな問題はないというイメージでよいかと思います。

・体動や不随意運動を制御出来ない場合、息止め等の指示に従えない場合は十分な精度の検査が出来ない場合があります。

・症状、既往歴、禁忌事項、その他様々な背景因子から、胸部レントゲン、下肢血管エコー、下肢血管造影CT、採血、心電図、ホルター心電図など他の検査の適応と判断される場合もあります。

【胸部CT検査の流れ】

お茶の水循環器内科では主に「メディカルスキャニングお茶の水」さんに頭部画像検査を依頼しています。

メディカルスキャニングお茶の水→https://www.medicalscanning.net/access/ocha/index.html

1、お茶の水循環器内科から検査の予約を取ります。営業時間外の場合はご自身でご予約の取り方をご説明します。その際に検査の注意事項、前日、当日の確認事項を説明します。

2、予約当日、御茶ノ水駅前にあるメディカルスキャニングお茶の水に向かいます。お茶の水循環器内科からは徒歩で10分掛からないくらいです。駿河台の上り坂がありますので、タクシーを使っても良いでしょう。予約時間の30分前までには到着するようにしましょう。受付後の流れをざっくり言うと、問診、検査の説明、注意事項の確認、着替え、待合室で検査を待ちます。検査の順番になったら検査室に呼ばれます。頭部CT自体は15分間程度です。検査後はその日のうちに医師から検査結果の説明があります。もし緊急で対応が必要な状態であると判断された場合は、速やかに適切な医療機関へご紹介という体制です。詳しくはメディカルスキャニングお茶の水のページをご覧ください。

https://www.medicalscanning.net

3、お茶の水循環器内科に検査結果の報告書が届きますので、後日説明を聞きにいらっしゃってください。異常なしであれば異常なしという説明、治療が必要であれば適宜適切な治療、追加の検査が必要であれば適宜その手配と、それぞれ診察を進めていきます。

【まとめ】

胸部CTは外来で可能な胸部の検査のうち最も詳しい検査の代表です。肺、気管支、気管、大動脈、縦隔、胸郭、脊椎などに異常がないかを調べます。心臓の血管、冠動脈を調べるためには、別に冠動脈CTという検査が必要です。まずは主治医までご相談ください。

【重要】来院前にご確認ください。
お茶の水循環器内科は循環器専門の医療機関です。対象は狭心症、心筋梗塞等の冠動脈疾患、心房細動を始めとする不整脈、心血管疾患の危険因子としての高血圧症、脂質異常症、糖尿病等の生活習慣病、慢性心不全等の循環器疾患です。一般的な内科診療は行っていませんので予めご了承ください。都内の医療機関探しは東京都医療機関案内サービスひまわりをご活用ください。
東京都医療機関案内サービスひまわり:03-5272-0303
https://www.himawari.metro.tokyo.jp/qq13/qqport/tomintop

【お茶の水循環器内科】

お茶の水循環器内科は循環器専門の医療機関です。当院は2014年秋、「心血管疾患の一次予防」を理念に神田小川町にてスタートしました。2016年春、現在の神田神保町にお引越し、2018年春、「その医療は心筋梗塞を減らすだろうか?」という行動規範のもと、循環器専門の医療機関になりました。世の中には救える病気とそうでない病気があります。その中で、心筋梗塞と脳卒中は血管の故障が原因であり、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、喫煙、心房細動等の心血管疾患の危険因子をコントロールすることで十分に予防可能です。心血管疾患の危険因子に対して適切な治療介入と治療継続のために、お茶の水循環器内科は夜間も土日も診療をオープンにしています。心筋梗塞と脳卒中を防ぐこと、これが当院のミッションです。お茶の水循環器内科をどうぞよろしくお願いいたします。
お茶の水循環器内科院長五十嵐健祐

【具体的な診療範囲】

お茶の水循環器内科は循環器専門の医療機関です。循環器内科とは心臓と血管を専門に診る診療科です。具体的には、狭心症、心筋梗塞等の冠動脈疾患、心房細動を始めとする不整脈、心血管疾患の危険因子としての高血圧症、脂質異常症、糖尿病等の生活習慣病、慢性心不全等の循環器疾患です。循環器内科の診療範囲を具体的にまとめました。
・冠動脈疾患(急性心筋梗塞、労作性狭心症、冠攣縮性狭心症、他)
・心筋梗塞後、ステント留置後の管理、抗血小板療法、バイパス術後の管理
・慢性心不全の管理
・心筋症(肥大型心筋症、拡張型心筋症、高血圧性心肥大、他) 
・心臓弁膜症(僧帽弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症、他)
・弁置換術後の管理、弁形成術後の管理、抗凝固療法
・不整脈(心房細動、房室ブロック、上室期外収縮、心室期外収縮、他)
・心房細動の抗凝固療法、心原性脳塞栓症の予防、アブレーション治療適応の評価、アブレーション治療後の管理
・脳卒中、脳血管障害、脳梗塞(ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症)、脳出血、くも膜下出血、一過性脳虚血発作、脳卒中後の管理
・大動脈瘤、大動脈解離後の管理 
・高血圧症、二次性高血圧症
・脂質異常症、家族性高コレステロール血症
・2型糖尿病、1型糖尿病、インスリン管理、糖尿病合併症の管理
・慢性腎臓病、腎硬化症の管理、糖尿病性腎症の管理
・その他、健診後の再検査、食事指導、運動指導、禁煙外来、など
以上、心臓と血管を専門に診る診療科が循環器内科です。高血圧症、脂質異常症、糖尿病等の生活習慣病も心血管疾患の危険因子として循環器内科の守備範囲です。心筋梗塞や脳卒中にならないようにする、一度なってしまっても再発しないようにする、というのが循環器内科の仕事です。予防に勝る治療はありません。受付または主治医までお気軽にご相談ください。

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