2019/12/5(木)、携帯電話の使用と頭頸部外傷との関係について調べた研究「Head and Neck Injuries Associated With Cell Phone Use」の結果をまとめました。

2019/12/5(木)、携帯電話の使用と頭頸部外傷との関係について調べた研究「Head and Neck Injuries Associated With Cell Phone Use」の結果をまとめました。1998年から2017年、携帯電話の使用に起因する頭頸部外傷例2501人(女性1129人、白人795人、13-29歳が771人)を調査したところ、この20年間で携帯電話関連の負傷件数は着実に増加していることがわかりました。具体的には、約50%は携帯電話を使用しながらの運転、約3分の1は携帯電話を使用しながらの歩行が原因でした。外傷の41.1%(2051人中843人)が自宅で発生、93.8%(1923人)は軽傷でした。外傷の部位は頭部(33.1%)、顔面(32.7%、目鼻周辺を含む)、頸部(12.5%)の順で多く、2007年は100万人年当たり8.99件(95%CI 8.66-9.34件)、2016年は29.19件(95%CI 28.61-29.79件)だったとのことです。ちなみに、2007年はiPhoneの発売、2016年はポケモンGOのリリースがありました。詳しくは論文をご覧ください。
https://jamanetwork.com/journals/jamaotolaryngology/article-abstract/2756314
確かにスマホの登場以前は携帯電話を操作しながら歩くということはほとんどなかったのに対し、歩きスマホが問題化したのはスマホの登場以降であることは間違いがないかと思います。

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