2020/1/2(木)、運動とホエイプロテインの効果について調べた研究「Effects of exercise and whey protein on muscle mass, fat mass, myoelectrical muscle fatigue and health-related quality of life in older adults: a secondary analysis of the Liverpool Hope University-Sarcopenia Ageing Trial: LHU-SAT」の結果をまとめました。運動の有無とホエイプロテインの有無との組み合わせ、運動なしプロテインなし(Control: C)群、運動のみあり(Exercise: E)群、運動ありプロテインあり(Exercise+Protein: EP)群、プロテインのみあり群(Protein: P)群の4つの群に分け、E群、EP群では、週2回のレジスタンス運動と週1回のファンクショナル運動を16週間行い、P群、EP群では、ロイシン強化型ホエイプロテインサプリメント(leucine-enriched whey protein supplement)を体重に合わせて週3回内服しました。生体電気インピーダンス解析(bioelectrical impedance analysis)により、筋肉量と脂肪量を、表面筋電図(surface electromyography)により筋電筋疲労(myoelectrical muscle fatigue)、QOL指標として「HR-QOL」を介入前後に測定しました。E群、EP群で、大腿直筋(E: − 4.8%/min, p = 0.007, ES = 0.86; EP: − 3.3%/min, p = 0.045, ES = 0.58)、大腿二頭筋(E: − 3.9%/min, p < 0.001, ES = 1.46; EP: − 4.3%/min, p < 0.001, ES = 1.58)の筋疲労の低下を有意(p<0.05 versus C)を認めました。QOL指標「HR-QOL」は、E群のみで改善していました。筋肉量、脂肪量は有意な変化を認めませんでした。身体活動は、筋疲労とQOLを改善し、プロテインのみで運動をしないと効果がないことがわかりました。詳しくは論文をご覧ください。
→https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00421-019-04293-5
運動をしないでプロテインを採っていても意味がないという研究結果です。まあそうだろうなという印象ですが、改めて比較試験で言われるとショックですね。
2020/1/2(木)、運動とホエイプロテインの効果について調べた研究「Effects of exercise and whey protein on muscle mass, fat mass, myoelectrical muscle fatigue and health-related quality of life in older adults: a secondary analysis of the Liverpool Hope University-Sarcopenia Ageing Trial: LHU-SAT」の結果をまとめました。