2020年の東京オリンピックへ向けて全国的に喫煙率低下への取り組みを行っていますが、十分ではありません。一般的に、禁煙教育、禁煙サポート、社会環境の禁煙への取り組みが喫煙率低下のためには必要であると言われています。健康日本21では、2010年までに若年者の喫煙率の減少を目標としていました。筆者は、1999年から浜松市立雄踏小学校の校医を務め、小学生に対し禁煙授業を実施して来ました。静岡県浜松市の雄踏地域にて、705年建立の息神社では、息神社例大祭という大きなお祭りが隔年秋に開催され、2500名もの参加者がいます。多くの人が集まる場において、神社の境内にて受動喫煙防止のための情報提供活動を行いました。1999年から、小学校にて禁煙教育を実施、2008年には息神社は喫煙が禁止、例大祭は完全禁煙になりました。さらに、静岡県、浜松市で、禁煙率の大規模調査を行ったところ、効果的であり、2016年の浜松市健康促進の調査では、浜松市の喫煙率は10.2%まで低下、健康寿命の延伸につながることが期待されます。喫煙率低下のためには、行政のサポートの提供だけではなく、継続的に市民活動を活性化させることが大切です。詳しくは論文をご覧ください。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/3214440
浜松市は1999年からの禁煙教育、地域活動への取り組みの結果、喫煙率が10.2%まで減少させることに成功したとの報告です。日本全体の喫煙率が20%弱ですから、約半分です。すごいですね。浜松市西区雄踏町の加藤医院の加藤先生の取り組みです。
http://www.katohclinic.jp
2020/5/6、浜松市における喫煙率低下のためのヘルスアドボカシーの取り組みの研究「Health advocacy for reducing smoking rates in Hamamatsu, Japan」の結果をまとめました。