2020/4/9、SARS-CoV-2と他のヒトコロナウイルスの遺伝子学的特徴について調べた研究「Genomic determinants of pathogenicity in SARS-CoV-2 and other human coronaviruses」の結果をまとめました。SARS-CoV-2は世界中で急速に公衆衛生を大きく脅かすものとなりました。今回、SARS-CoV-2の病理学的の進化論的起源の詳しい分子解析、ヒトに病原性のある重度のコロナウイルスについて調べました。包括的な遺伝子学、機械学習技術を統合、活用し、SARS-CoV-2と、過去に流行した2つのウイルス、SARS-CoV、MERS-CoVとのキーとなる遺伝子学的差の特徴を解明しました。ヌクレオカプシドプロテインに関わる核内シグナルの発現、高い病原性と関連のあるスパイクグリコプロテインの遺伝子学特徴の所見がありました。特定された特徴は、診断のターゲット、予後予測、治療のための重要な手がかりとなるだろうと論文ではまとめています。詳しくは論文をご覧ください。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32511301
コロナウイルスはRNAウイルスで、RNAの情報としては、エンベロープ、膜グリコプロテイン、スパイクグリコプロテイン、ヌクレオカプシドリンプロテイン、pp1a、pp1abの6つのたんぱく質の情報しかないとのことです。たった6つのたんぱく質から病原性のあるウイルスが構成されるとは驚きです。
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t344/202006/566046.html
2020/4/9、SARS-CoV-2と他のヒトコロナウイルスの遺伝子学的特徴について調べた研究「Genomic determinants of pathogenicity in SARS-CoV-2 and other human coronaviruses」の結果をまとめました。