2020/8/29-9/1、オンラインで開催中の「ヨーロッパ心臓病学会会議2020」にてSGLT2阻害薬エンパグリフロジンの心不全に対する効果を検討した研究「EMPEROR-Preserved」試験の結果が発表されました。糖尿病の有無を問わずに、既存の標準治療を受けていても左室駆出率40%未満、NYHA IIからIV程度の心不全3730例を対象、エンパグリフロジン群と既存治療群、主要評価項目の心血管死亡、心不全入院の複合は、エンパグリフロジン群で25%有意な現象（HR 0.75 95%CI 0.65 to 0.86 P<0.001）を認めました。詳しくは論文をご覧ください。追って訳します。
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2022190
糖尿病の有無の内訳は、糖尿病ありが50%、糖尿病なしが50%だったとのことで、糖尿病の有無に関わらず、心不全に対して有効性が証明されたということが言えるでしょう。日経メディカルでも記事になっていました。
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t339/202008/566875.html

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