2020/11/7-11/9、オンラインで開催された「ヨーロッパ脳卒中学会・世界脳卒中機関合同会議2020」にて卵円孔開存を持つ潜在性脳梗塞に対する卵円孔閉鎖デバイスの有効性、安全性を評価した「REDUCE」試験の結果が発表されました。


2020/11/7-11/9、オンラインで開催された「ヨーロッパ脳卒中学会・世界脳卒中機関合同会議2020」にて卵円孔開存を持つ潜在性脳梗塞に対する卵円孔閉鎖デバイスの有効性、安全性を評価した「REDUCE」試験の結果が発表されました。卵円孔開存、潜在性脳梗塞664例、平均年齢45.2歳、抗血小板療法に加えて卵円孔閉鎖デバイス「Gore Cardioform」「Gore Helex」を用いて卵円孔閉鎖術群、対照群は抗血小板療法のみ、無作為に割り振りました。中央値3.2年追跡、脳梗塞再発は卵円孔閉鎖群441例中6例(1.4%)、対照群223例中12例(5.4%)、再発リスク77%有意に減少(HR 0.23、95%CI 0.09-0.62、P=0.002)を認めました。今回、延長して中央値5.0年間追跡、一貫して再発リスク69%有意な減少(HR 0.31、95%CI 0.13-0.76、P=0.007)を認めました。デバイス損傷、デバイス関連塞栓症、心組織の有害事象は認めました。詳しくは日経メディカルの記事をご覧ください。
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/202011/567804.html
卵円孔開存に対して卵円孔閉鎖術で脳梗塞再発リスク69-71%減少したとの報告です。再発予防の選択肢としてトライしてみる価値はありますね。また、脳梗塞発症例では卵円孔開存がないか一度スクリーニングをしてみる価値もありそうです。


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