2021/3/18、心房細動に付随する全身性炎症と低頻度メチル化ミトコンドリア由来細胞フリーDNAとの関係について調べた研究「Sparsely methylated mitochondrial cell free DNA released from cardiomyocytes contributes to systemic inflammatory response accompanied by atrial fibrillation」の結果が発表されました。心房細動は細胞フリーDNA値、特にミトコンドリア由来細胞フリーDNAの上昇と関連を認めました。心筋から放出された低頻度メチル化ミトコンドリア由来細胞フリーDNAは心房細動に付随する無菌性全身性炎症に関与している可能性があります。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7973420
心房細動ではBNP、NT-proBNPが軽度上昇することは多いですが、特異性の高い心房細動のバイオマーカーはありません。ミトコンドリア由来細胞フリーDNA（mitochondrial cell-free DNA: mt-cfDNA）が心房細動の特異性の高いバイオマーカーになるかも知れないという報告です。
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t339/202104/569972.html