2021/8/7、人工知能を活用した大動脈弁狭窄症の心電図スクリーニングについて調べた研究「Electrocardiogram screening for aortic valve stenosis using artificial intelligence」の結果が発表されました。

2021/8/7、人工知能を活用した大動脈弁狭窄症の心電図スクリーニングについて調べた研究「Electrocardiogram screening for aortic valve stenosis using artificial intelligence」の結果が発表されました。大動脈弁狭窄症の早期検出は、無症候性重症大動脈弁狭窄症に対する大動脈弁置換術後の予後良好、中程度大動脈弁狭窄症の予後不良のため、重要性が増しています。心電図から中程度から重症大動脈弁狭窄症を検出するための畳み込みニューラルネットワーク、人工知能を開発しました。1989年から2019年、成人258607例、平均年齢63歳、女性48%、メイヨークリニックデータベースにて180日以内に心電図検査、心エコーを実施例を対象、中程度から重症大動脈弁狭窄症は9723例(3.7%)に認めました。無作為化、129788例(50%)にて人工知能トレーニング、25893例(10%)にて検証、102926例(40%)にてテストを実施しました。テスト群において、人工知能心電図は3833例(3.7%)を陽性と判定、曲線下面積0.85でした。感度78%、特異度74%、正確性74%でした。年齢増加とともに感度は増加、特異度は低下しました。女性は男性と比較、全ての年齢群において低い感度、高い特異度でした。年齢、性別をモデルに追加したところ、モデルパフォーマンスは増加、曲線下面積0.97、高血圧なし群においてはさらに曲線下面積0.90に増加しました。15年間、中程度から重症大動脈弁狭窄症の進行リスクは、人工知能心電図の真陰性と比較して、人工知能心電図の偽陰性は二倍(hazard ratio 2.18, 95% confidence interval 1.90-2.50)でした。人工知能心電図は中程度から重症大動脈弁狭窄症の同定が可能、集団における大動脈弁狭窄症の強力なスクリーニングツールとなる可能性があります。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33748852

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