2021/8/27-8/30、オンラインで開催された「ヨーロッパ心臓病学会会議」にて、日本の高血圧治療アプリの治験「HERB-DH1」の結果が発表されました。20-64歳、本態性高血圧、診察室血圧140-179/90-109mmHg、自由行動下血圧測定による24時間自由行動下平均収縮期血圧130mmHg以上、日本、12施設390例を対象に、月1回の外来受診時の生活習慣改善指導に加え、スマートフォンアプリで生活習慣改善支援を行うデジタル治療群199例、外来受診時の生活習慣改善指導のみ行う対照群191例、24週間追跡、12週後の24時間自由行動下平均収縮期血圧のベースラインからの変化量の主要評価項目はデジタル治療群-4.9mmHg、対照群-2.5mmHg、有意差(差-2.4mmHg、95%CI:-4.5~-0.3、P=0.024)を認めました。また、12週以降は主治医の判断で必要な場合降圧薬の処方が許容されていましたが、24週時の処方率はデジタル群40.8%、対照群49.7%と処方率は低い傾向でした。日経メディカルでも記事になっていました。
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/202109/571721.html
CureApp社の「高血圧治療アプリ」の第3相試験「HERB-DH1」の結果です。薬ではなく、生活習慣で血圧を下げるアプリです。降圧効果は-2.4mmHgとのことで、劇的な降圧効果ではない印象ですが、薬ではなく血圧が下がるのは良いことです。
2021/8/27-8/30、オンラインで開催された「ヨーロッパ心臓病学会会議」にて、日本の高血圧治療アプリの治験「HERB-DH1」の結果が発表されました。