当院におけるビタミン剤の保険適応の方針を見直しました。

当院におけるビタミン剤の保険適応の方針を見直します。日本の医療費の社会的負担の増大が課題になっています。本来必要のない検査や処方に関して見直そうという動きが一般的になって来ています。当院では、明らかに美容目的、サプリメント目的のビタミン剤の処方を今後一律に保険適応外とします。採血検査にてビタミン欠乏を客観的に認める場合に限り、保険適応で処方という方針にしました。事実、添付文書においても「本剤に含まれるビタミン類の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際(中略)、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。」と明記されています。詳しくは添付文書をご参照ください。

シナール添付文書→http://vet.cygni.co.jp/include_html/drug_pdf/vitamin/JY-12179.pdf

当院において今までビタミン剤が保険適応で処方されている方も今後順次見直しを図り、2018年1月には全例上記方針を適応します。2018年1月以降は、採血検査にてビタミン欠乏を客観的に認める場合に限り、保険適応で処方という方針にしました。採血検査にて鉄欠乏性貧血を認めれば鉄剤が必要であるのに対し、鉄欠乏性貧血を特に認めなければ鉄剤は必要でないのと全く同様です。ビタミン欠乏症の採血検査は自費になります。現代において野菜や果物、魚や肉をバランスよく食べていただければ、よほどの偏食でない限り、ビタミン欠乏になることはまずはありません。バランスのよい食事を中心とした生活習慣を確立するようにしましょう。


 

PAGETOP