このたび、抗菌薬適正使用の啓発ツールとして、厚生労働省から機動戦士ガンダムとのコラボレーションで抗菌薬適正使用啓発ポスターが発表されました。「AMR対策いきまぁーす!」「人・抗生物質抗菌薬新時代」「抗生物質・抗菌薬が効かなくなる未来に立ち向かえ」「みんなにもできることがあるんだ」などとガンダム好きにはたまらない内容となっています。内容はいたって真面目で、日本の薬物耐性対策の推進、これ以上不適切な抗菌薬の使用を辞めて、耐性菌を発生させないようにしよう、抗菌薬の適正使用を守ろうという趣旨の内容です。詳しくは下記リンクをご覧ください。
厚生労働省「啓発ツール・ポスターなど」→http://amr.ncgm.go.jp/general/1-8.html
厚生労働省「薬剤耐性(AMR)について」→http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000120172.html
「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン2016-2020」→http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000120769.pdf
お茶の水内科においても抗菌薬の適正使用に積極的に取り組んでいます。院内に抗菌薬適正使用のポスターを掲示、診察室でも抗菌薬の必要な場合と必要でない場合など時間の許す限り丁寧に説明し、インターネット上でもお茶の水内科大学などを通して抗菌薬適正使用の情報提供を積極的に取り組んだ結果、風邪や胃腸炎で「抗生物質を出してほしい」「抗生物質をもらわないと安心しない」「念のため抗生物質をもらいたい」という患者さんは激減しました。しかし、残念ながらまだごく一部、「風邪を引いてしまったので抗菌薬をください」「抗菌薬を飲むと早く治る」「悪化させたくないから抗菌薬を出してほしい」という患者さんがいることは事実です。教育関係者、保育関係者、医療従事者でも一部、抗菌薬の正しい知識を持っていないことがあるので驚きです。たまに医師と抗菌薬の処方に関して交渉を始めてしまう方がいるのですが、時間の許す限り丁寧に説明しますが、結論から言うと抗菌薬が必要ないと主治医が判断した場合、お茶の水内科ではどれだけお願いされても抗菌薬を処方することはありません。あまりに診療に差し支えがあると判断した場合、他の患者さんの迷惑にもなりますので他院をご案内することもあります。抗菌薬処方希望にて当院を受診されませんようご理解のほどよろしくお願いいたします。勿論、抗菌薬が必要と主治医が判断した場合、必要十分な抗菌薬を必要十分な期間処方しています。抗菌薬の適正使用について下記にまとめましたのでご覧ください。
・抗菌薬の適正使用→http://ochanai.com/antibacterialdrugs
・胃腸炎→http://ochanai.com/gastroenteritis
・風邪と風邪に似た風邪でない疾患→http://ochanai.com/coldandcoldmimic
・厚生労働省から抗菌薬適正使用の手引きが公開されました。→https://ochanomizunaika.com/2017-0708
お茶の水内科は抗菌薬適正使用を守ります。お茶の水内科受診の際には抗菌薬の適正使用についてどうかご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。