2018/3/9(金)~3/15(木)は「心房細動週間」です。また、毎年3月9日は「脈の日」です。脈の異常がないかとうか、特に放置してはいけない脈の異常はないかを年に一度チェックする機会です。特に、脳梗塞の原因となる不整脈に「心房細動」という不整脈がありますが、心房細動による脳梗塞は、脳梗塞の発症前に発見出来れば、確立された予防療法があります。また、心房細動が脳卒中のみならず、認知症や心不全の危険因子でもあることもわかっています。心房細動の中には自覚症状がほとんどない場合が50%前後あると言われており、定期的な脈のチェックが重要です。不整脈には様々な種類があります。本当に不整脈なのかどうか、不整脈の場合はそのまま経過観察してよい不整脈なのか、精密検査や治療が必要な不整脈なのかどうか、判別することが大切です。詳しくは日本脳卒中協会、日本不整脈心電学会のプレスリリースをご覧ください。
→http://www.shinbousaidou-week.org/wp-content/uploads/2018/03/4a605234b3dfc6816e9d10bfb22ab4b7.pdf
心房細動週間→http://www.shinbousaidou-week.org
心房細動と心原性脳塞栓症について詳しくは下記ページにまとめました。
・心房細動→http://ochanai.com/atrialfibrillation
・心原性脳塞栓症→http://ochanai.com/cardiogeniccerebralembolism
Youtubeの動画にて脈のセルフチェックのやり方が紹介されています。
また、医療機器ではありませんが、心房細動検出アプリ「ハートリズム」があります。
→https://ochanomizunaika.com/heartrhythm
いずれにせよ、確定診断のためには医療機関を受診し、心電図検査、ホルター心電図検査等を受ける必要があります。その他、「心房細動週間」のfacebookページもご覧ください。
→https://www.facebook.com/shinbousaidoushuukan
当院は循環器専門の医療機関です。循環器科とは心臓と血管を専門に診る診療科です。狭心症、心筋梗塞などの冠動脈疾患、抗血小板療法、抗凝固療法、心房細動を始めとする不整脈、高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病、慢性心不全などの循環器疾患です。循環器科の診療範囲を具体的にまとめました。
【循環器科の診療範囲】
・冠動脈疾患(急性心筋梗塞、労作性狭心症、他)
・心筋梗塞後、ステント留置後の管理、抗血小板療法
・慢性心不全の管理
・心臓弁膜症(僧帽弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症、他)
・人工弁置換術後の管理、抗凝固療法
・心筋症(拡張型心筋症、肥大型心筋症、他)
・不整脈(上室期外収縮、心室期外収縮、房室ブロック、心房細動、他)
・心房細動の抗凝固療法、心原性脳塞栓症の予防
・脳卒中、脳血管障害、脳梗塞(ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症)、脳出血、くも膜下出血、一過性脳虚血発作、脳卒中後の管理、二次予防、再発予防
・高血圧症、二次性高血圧症
・脂質異常症、家族性高コレステロール血症
・糖尿病、糖尿病合併症の管理
・慢性腎臓病
・睡眠時無呼吸症候群
・その他、健診の再検査、食事指導、運動指導、禁煙外来、など
以上、心臓と血管を専門に診る診療科が循環器です。脳梗塞や脳出血等の脳血管障害、脳卒中は神経内科や脳神経外科が診ることも多いですが、血管の故障の予防という意味では一次予防、二次予防としてやるべきことは循環器科と共通です。高血圧症、脂質異常症、糖尿病、慢性腎臓病等の生活習慣病も循環器病のリスク因子という点で循環器の守備範囲です。心筋梗塞や脳卒中にならないようにする、なってしまっても再発しないようにする、というのが循環器の仕事です。
【循環器以外で対応しているもの】
循環器以外で対応しているものをまとめました。
【アンケート】お茶の水循環器科にやってほしいこと→https://goo.gl/thCnVu
アンケートの結果、ご要望の多いものに関しては出来る範囲でやっていく方針としました。確定診断、鑑別診断、専門的な治療、最先端の治療等、専門的な診療はそれぞれの専門科を受診ください。受付または医師の判断でご紹介となることもありますが、予めご了承ください。
・高尿酸血症、痛風
・肝機能障害(専門的な診療は消化器内科を紹介しています。)
・慢性胃炎や逆流性食道炎の継続処方(専門的な診療は消化器内科を紹介しています。)
・慢性便秘や整腸薬等の継続処方(専門的な診療は消化器内科を紹介しています。)
・過敏性腸症候群(過敏性腸症候群専門外来あり。)
・1型糖尿病の臨時処方または継続処方(糖尿病専門外来あり。)
・甲状腺疾患の継続処方(専門的な診療は内分泌内科等を紹介しています。)
・気管支喘息の長期管理薬の継続処方(専門的な診療は呼吸器内科を紹介しています。)
・通年性または季節性アレルギーの継続処方(専門的な診療はアレルギー科を紹介しています。)
・検診異常の再検査、専門医の紹介、他、
【アンケート】お茶の水循環器科にやってほしいこと→https://goo.gl/thCnVu
その他にお茶の水循環器科にやってほしいこと、アンケートを実施中です。出来ること、出来ないこと、ありますが、可能な限りご要望を反映して行きたいと考えています。ぜひご要望をお聞かせいただけますと嬉しいです。
【当院で対応していないもの】
下記に当院で対応していないものをまとめました。来院の前に必ずご確認ください。またご来院いただいても、原則的に適切な診療科のご紹介となることを予めご了承ください。下記、適切な診療科とともに具体的にまとめましたので、医療機関探しの際にご参考ください。
・発熱、インフルエンザ等→一般内科
・喉痛み、鼻づまり等→耳鼻咽喉科
・咳、痰等→呼吸器内科
・吐気、下痢、腹痛等→消化器内科
・アレルギー症状等→アレルギー科
・不眠、不安等→心療内科
・循環器とは無関係な健康相談等→総合診療科
・小児→小児科
・皮膚→皮膚科
都内の医療機関探しは、東京都医療機関案内ひまわり(☎ 03-5272-0303)をご活用ください。随時紹介状の発行も行っていますのでお気軽にご相談ください。当院は循環器専門の医療機関です。ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。