腎臓内科医の森医師が先日の「ミールタイム健康フェスタ」にて「生活習慣病の食事療法・運動療法の最新の知見」というテーマで行った講演の内容をまとめています。
腎臓内科医の森医師が先日の「ミールタイム健康フェスタ」にて「生活習慣病の食事療法・運動療法の最新の知見」というテーマで行った講演の内容をまとめています。
→https://腎臓内科.com/archives/1346
高血圧症、脂質異常症、糖尿病の三大生活習慣病を始め、慢性心不全、慢性腎臓病、高尿酸血症、ほとんど全ての生活習慣病において、食事療法は重要です。食事療法については、まずは大きな原理原則を押さえることが大事なのですが、間違っている情報、偏っている情報、あまり重要でない情報に振り回されてしまうことも多いです。医師であり医療情報に詳しい二宮医師も「人は情報が多過ぎると迷ってしまう。」などと注意を呼び掛けています。疾病構造の変化から、日本人の健康に与える影響因子は大きく変化し、2007年の渋谷レポートを見れば明らかなように、「喫煙、血圧、運動、血糖、塩分」、このあたりが重要ということが一目でわかります。エビデンスのある食事療法については、津川友介先生の「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」という本がここ最近では一番詳しく、食事療法について現時点でわかっていることとわかっていないことがクリアに整理されています。詳しくは腎臓内科.comの記事をご覧ください。高血圧症、脂質異常症、糖尿病について、それぞれ具体的に講演レポートを作っているところとのことで、更新されましたらまたお知らせします。
【お茶の水循環器内科になりました】
2018年9月、お茶の水循環器内科は5年目を迎えました。当院は2014年秋、「心血管疾患の一次予防」を理念に神田小川町にてスタートしました。2016年春、現在の神田神保町にお引越し、2018年春、「その医療は心筋梗塞を減らすだろうか?」という行動規範のもと、循環器専門の医療機関に生まれ変わりました。世の中には救える病気とそうでない病気があります。その中で、心筋梗塞と脳卒中は血管の故障が原因であり、心血管疾患の危険因子をコントロールすることで予防が可能です。具体的に、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、心房細動、慢性腎臓病等の心血管疾患の危険因子に対して適切な治療介入と治療継続をすることが重要で、そのために夜間や土日も診療をオープンにしています。心筋梗塞と脳卒中を防ぐこと、「心血管疾患の一次予防」、これが我々の使命です。お茶の水循環器内科をどうぞよろしくお願いいたします。
2018年4月1日、お茶の水循環器内科院長五十嵐健祐
【具体的な診療範囲】
お茶の水循環器内科は循環器専門の医療機関です。循環器内科とは心臓と血管を専門に診る診療科です。具体的には、狭心症、心筋梗塞などの冠動脈疾患、心房細動を始めとする不整脈、心血管疾患の危険因子としての高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病、慢性心不全などの循環器疾患です。循環器内科の診療範囲を具体的にまとめました。
・心筋梗塞後、抗血小板療法、ステント留置後の管理、バイパス術後の管理
・弁膜症(僧帽弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症、他)
・不整脈(心房細動、房室ブロック、上室期外収縮、心室期外収縮、他)
・心房細動の抗凝固療法、心原性脳塞栓症の予防、アブレーション治療後の管理
・脳卒中、脳血管障害、脳梗塞(ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症)、脳出血、くも膜下出血、一過性脳虚血発作、脳卒中後の管理
・2型糖尿病、1型糖尿病、糖尿病合併症の管理、インスリン管理
・その他、健診の再検査、食事指導、運動指導、禁煙外来、など
以上、心臓と血管を専門に診る診療科が循環器内科です。高血圧症、脂質異常症、糖尿病、慢性腎臓病等の生活習慣病も心血管疾患の危険因子として循環器内科の守備範囲です。心筋梗塞や脳卒中にならないようにする、なってしまっても再発しないようにする、というのが循環器内科の仕事です。予防に勝る治療はありません。主治医までご相談ください。