2020/1/15(水)、冠動脈の石灰化スコアの予測能を調べた研究「Prognostic value of coronary artery calcium score in symptomatic individuals: A meta-analysis of 34,000 subjects」の結果をまとめました。

2020/1/15(水)、冠動脈の石灰化スコアの予測能を調べた研究「Prognostic value of coronary artery calcium score in symptomatic individuals: A meta-analysis of 34,000 subjects」の結果をまとめました。症候性の冠動脈疾患における冠動脈石灰化(Coronary artery calcium CAC)の予測能について、
CACスコア0、0-100、100-400、400以上の4つの階層について、冠動脈血行再建、不安定狭心症または心不全による入院、非致死的心筋梗塞、心血管死、全死亡との関係についてメタ解析を行いました。結果、19の観察研究、34041例、1601例の心血管イベントは、CACスコア0を基準とした場合、CACスコア>0の群はイベントリスクが5.71倍増加 (95%CI 3.98-8.19)でした。修正ハザードリスクはCACスコア400以上で非常に強い相関(HR 4.88 95%CI 2.44-9.27)を認めました。詳しくは論文をご覧ください。
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0167527318369250
冠動脈石灰化はリスク因子であることは知られています。具体的には、過去の喫煙、現在の喫煙、高血圧、糖尿病、脂質異常症などが関係しています。石灰化スコアを調べる検査は冠動脈CTです。お気軽に主治医までご相談ください。

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