2020/1/29(水)、大豆と発酵性大豆食品の摂取の健康に与える影響を調べた日本の研究「Association of soy and fermented soy product intake with total and cause specific mortality: prospective cohort study」の結果をまとめました。

2020/1/29(水)、大豆と発酵性大豆食品の摂取の健康に与える影響を調べた日本の研究「Association of soy and fermented soy product intake with total and cause specific mortality: prospective cohort study」の結果をまとめました。日本の国立がん研究センターの研究「Japan Public Health Center-based Prospective Study: JPHC Study」で、全国の11の保健所から、45歳から74歳までの9万2915例(男性4万2750例、女性5万165例)を対象に、総大豆食品、発酵性大豆食品(納豆、味噌)、非発酵性大豆食品、豆腐の5つの摂取、総死亡、がん、心血管疾患、心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患、外傷との関係を住民統計と死亡診断書のデータから分析しました。14.8年間の追跡、1万3303例の死亡を多変量解析したところ、総大豆食品摂取量と死亡率の間に有意差は認めませんでしたが、大豆食品の摂取が少ない群に比べて大豆食品の摂取が多い群は、男性(HR 0.98 95%CI 0.91 to 1.06 Ptrend=0.43)、女性(HR 0.98 95CI 0.89 to 1.08 Ptrend=0.46)と、死亡リスクの低下傾向が見られました。大豆食品の中で発酵性大豆食品は死亡リスクの低下と関係しており、有意差(highest versus lowest fifth HR 0.90 95%CI 0.83 to 0.97 Ptrend=0.05 in men and HR 0.89 95%CI 0.80 to 0.98 Ptrend=0.01 in women)を認めました。特に納豆の摂取が最も多い群は、最も少ない群と比較して心血管疾患が、男性で24%(HR 0.76 95CI 0.65 to 0.90 傾向性P=0.002)、女性で21%(HR 0.79 95CI 0.65 to 0.95 傾向性P=0.01)有意に低下を認めました。詳しくは論文をご覧ください。
https://www.bmj.com/content/368/bmj.m34
国立がん研究センターのページでも研究の解説があります。
https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/8438.html
納豆好きには良いニュースですね。醤油かけ過ぎると血圧が上がるのと、ワルファリン内服中の方は納豆はNGですので注意が必要です。

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