2020/3/31(火)、COVID-19における高血圧とと重症化率、死亡率の関係について調べた研究「Hypertension and its severity or mortality in Coronavirus Disease 2019 (COVID-19): a pooled analysis」の結果をまとめました。COVID-19のアウトブレイクにおいて、リスク層別化と有限のリソースの割当最適化のために重症化、致死率の臨床的予測因子が求められています。高血圧は重症化率増加と関係があると広く報告されていますが、そうではないという報告もあります。COVID-19の重症化率、致死率と、高血圧の関係を評価するために、Scopus、Medline、Web of Scienceにて高血圧の率と、重症、非重症、生存者、非生存者の関係を調べました。メタ解析の結果、オッズ比と95%信頼区間を計算しました。結果、高血圧はCOVID-19の重症化リスク増加と2.5倍近く有意な関係(OR 2.49 95%CI 1.98-3.12 I2=24%)、死亡率リスクに関しても同様に有意な関係(OR 2.42 95%CI 1.51-3.90 I2=0%)を認めました。メタ回帰分析では、有意な年齢が増加するにつれて高血圧、重症化率の増加も認め、相関関係(p=0.03)を認めました。現時点における科学論文の蓄積解析の結果、高血圧は重症化率と致死率の2.5倍近くの上昇と関係をしているかも知れなく、特に年齢と関係を関係があるかも知れないと論文ではまとめています。詳しくは論文をご覧ください。
→https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/32231171
COVID-19における高血圧と重症化、死亡率の増加との関係の論文です。2.5倍も上昇するということですが、論文では年齢と高血圧の相関関係ではないかと考察しています。ACE2受容体との関連を考察している他の論文もあります。
2020/3/31(火)、COVID-19における高血圧とと重症化率、死亡率の関係について調べた研究「Hypertension and its severity or mortality in Coronavirus Disease 2019 (COVID-19): a pooled analysis」の結果をまとめました。