2020/4/23(木)、電子タバコ関連肺傷害と入院、死亡率の関係について調べた研究「Hospitalizations and Deaths Associated with EVALI」の結果をまとめました。

2020/4/23(木)、電子タバコ関連肺傷害と入院、死亡率の関係について調べた研究「Hospitalizations and Deaths Associated with EVALI」の結果をまとめました。2020/1/7現在、アメリカ疾病予防管理センター(Centers for Disease Control and Prevention: CDC)によると、電子タバコ関連肺傷害(e-cigarette, or vaping, product use–associated lung injury: EVALI)によって、2558例の入院、60例の死亡が確認されています。アメリカ国内の電子タバコ関連肺傷害の死亡例と非死亡例の症例を比べることで、死亡リスクの上昇因子を調べました。保健省(Health departments)は電子タバコ関連肺傷害を疾病予防管理センターへ報告、入手可能な電子カルテの抽出データ、聞き取りデータを収集しました。2020/1/7までに疾病予防管理センターへ報告された致死的、非質的電子タバコ関連肺傷害の全例を解析しました。また、電子タバコ関連肺傷害で死亡した3例の症例報告から、臨床的に共通する特徴を説明します。結果、電子タバコ関連肺傷害のうち男性は、死亡例32(53%)、非死亡例1666例(67%)でした。非ヒスパニック系白人が占める割合は、死亡例39例(80%)、非死亡例1104例(61%)と、他の人種、民族よりも高い頻度でした。35歳以上の死亡例44例(73%)で、35歳未満と比べて高い頻度でしたが、非死亡例551(22%)は35歳以上で低い頻度でした。入手可能な病歴からは、喘息あり(23% vs 8%)、心疾患あり(47% vs 10%)、精神疾患あり(65% vs 41%)は高い死亡率を認めました。死亡例50例のうち26例(52%)は肥満でした。死亡例54例のうち25例(46%)は入院、死亡の前に外来受診をしていました。電子タバコ関連肺傷害で入院例では肺疾患、心疾患、精神疾患等の慢性疾患の高い頻度を認めました。
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1915314
電子タバコ関連肺傷害の死亡例の報告です。電子タバコが安全か安全ではないのかという議論はもはや海外ではされておらず、すでに電子タバコ関連肺傷害という疾病概念が出来ている状態です。


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