2020/8/29-9/1、オンラインで開催された「ヨーロッパ心臓病学会会議2020」にてSGLT2阻害薬ダパグリフロジンの腎機能に対する効果を検討した研究「DAPA-CKD」試験の結果が発表されました。eGFRが25以上75未満、RAA系阻害薬6ヶ月以上投与を受けている18歳以上の慢性腎臓病40304例を対象に、ダパグリフロジン群2152例、プラセボ群2152例に無作為に割り付け、主要評価項目はeGFR50%以上の低下、末期腎不全、腎疾患または心血管疾患による死亡の複合、中央値2.4年間追跡、結果、ダパグリフロジン群で39%有意に減少(HR 0.61 95%CI 0.51-0.72 P<0.0001)を認めました。ダパグリフロジンの効果は糖尿病の有無に関係がありませんでした。副次評価項目は、腎イベント44%減少、心血管死+心不全入院29%減少、総死亡31%減少、有意差を認めました。2017年2月登録開始、2020年3月には有効性が明らかであるため早期試験中止となりました。詳しくはアストラゼネカ社のプレスリリースをご覧ください。
https://www.astrazeneca.co.jp/media/press-releases1/2020/2020073101.html
SGLT2阻害薬ダパグリフロジンは糖尿病の有無に関わらず、腎機能悪化を抑制することがわかりました。現在、ダパグリフロジン(フォシーガ)の適応は2型及び1型糖尿病ですが、アストラゼネカ社は慢性腎臓病への適応拡大申請の方針とのことです。日経メディカルでも記事になっていました。
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/202009/566874.html
2020/8/29-9/1、オンラインで開催された「ヨーロッパ心臓病学会会議2020」にてSGLT2阻害薬ダパグリフロジンの腎機能に対する効果を検討した研究「DAPA-CKD」試験の結果が発表されました。