2020/8/11、中心性肥満と全死亡リスクの関係を調べた系統レビュー、用量反応メタ解析の結果「Central fatness and risk of all cause mortality: systematic review and dose-response meta-analysis of 72 prospective cohort studies」の要旨をまとめました。

2020/8/11、中心性肥満と全死亡リスクの関係を調べた系統レビュー、用量反応メタ解析の結果「Central fatness and risk of all cause mortality: systematic review and dose-response meta-analysis of 72 prospective cohort studies」の要旨をまとめました。一般集団における中心性肥満(central obesity)の指標、腹囲、臀囲、大腿囲、ウエストヒップ比、ウエスト身長比、ウエスト大腿囲比、体脂肪率、体格指数、と全死亡リスクとの関係を定量化、用量反応関係を明らかにするために、系統レビュー、メタ解析を実施しました。2019年まで、PubMed、Scopus、参照文献一覧の全ての論文、記事を収集しました。組み込み基準は、中心性肥満の指標を少なくとも3つ以上、全死亡リスクの推算を報告している前向きコホート研究としました。関連性を継続的に報告している研究も含めました。ランダム影響用量反応メタ解析にて、線形傾向関係を評価しました。一次線形混合影響メタ解析を用量反応曲線を用いて実施しました。結果、98745本の研究、1950本の研究は組み込み基準をフルテキストレビューしました。最終的には、72本のコホート研究、2528297例を対象としました。ハザード比の要約は次の通りで、腹囲(10 cm, 3.94 inch increase)1.11(95% confidence interval 1.08 to 1.13, I2=88%, n=50)、臀囲(10 cm, 3.94 inch increase)0.90(0.81 to 0.99, I2=95%, n=9)、大腿囲(5 cm, 1.97 inch increase)0.82(0.75 to 0.89, I2=54%, n=3)、ウエストヒップ比(0.1 unit increase)1.20(1.15 to 1.25, I2=90%, n=31)、ウエスト身長比(0.1 unit increase)1.24(1.12 to 1.36, I2=94%, n=11)、ウエスト大腿囲(0.1 unit increase)1.21(1.03 to 1.39, I2=97%, n=2)、体脂肪率(10% increase): 1.17 (1.00 to 1.33, I2=75%, n=4)、体格指数(0.005 unit increase)1.15(1.10 to 1.20, I2=87%, n=9)でした。BMIカウント後も正の相関関係は一貫していました。男女ともJ字に近い関係は、腹囲、ウエスト身長比と全死亡リスクとの間に認めました。正の単調関係は、ウエストヒップ比、体格指数に認めました。U字関係は体脂肪率に認めました。中心性肥満の指数、腹囲、ウエストヒップ比、ウエスト身長比、ウエスト大腿囲比、体脂肪率、体格指数は、全体の肥満と独立して、全死亡リスク高値と有意な正の関係を認めました。臀囲、大腿囲はリスク低値と関連していました。本結果から、中心性肥満の指標はBMIとともに生涯死亡リスクの決定因子として使える可能性があると論文ではまとめています。
https://www.bmj.com/content/370/bmj.m3324
腹囲10cm増加で11%、体脂肪率10%増加で17%、やっぱり肥満なほど死亡率増加に関係するという報告です。痩せないとですね。


PAGETOP