フリースタイルリブレについて当院の指針を更新しました。

お茶の水内科では2017年3月から、アボット社の持続グルコースモニタリングシステム「FreeStyleリブレ」を導入しています。2017年9月1日から保険適応となり、当初は情報が錯綜していましたが、アボット社にも確認しつつ、クリアになって来ました。結論から言うと、当院においては「1型糖尿病と確定診断をされていて、かつ、当院のかかりつけ患者さんであること」を保険適応の条件とさせていただき、それ以外の場合は、原則として現在の主治医とよく相談するように、という方針とさせていただきます。従って、2017年10月以降、当院においては保険適応のみ対応、自費での処方を取り辞める方針としました。下記に詳しく説明します。

・2017年9月1日現在、フリースタイルリブレの保険点数は、在宅自己注射指導管理料(750点)と、血糖自己測定器加算(月120回以上測定する場合1500点)です。血糖自己測定器加算(月120回以上測定する場合1500点)は、在宅自己注射指導管理料(750点)を算定している医療機関においてのみ算定可能となります。他の医療機関にて在宅自己注射指導管理料(750点)を算定していて、リブレだけ他の医療機関で保険適応で購入ということは出来ません。なぜなら、保険のルールにて在宅自己注射指導管理料(750点)を算定可能な医療機関は1カ所、主治医を一人決めることとされており、在宅自己注射指導管理料(750点)を算定せずに、その点数に対する加算である血糖自己測定器加算だけを算定することが保険のルール上認められないからです。

・ですので、現在主治医がいる場合、現在の主治医とよく相談するようにしてください。現在の主治医がリブレに対して懐疑的であるとか、導入に前向きでない、などと当院に言われましても当院からは解決は困難です。電話問合せや診察室での診察においても、時間を大幅に超過して他の患者さんに迷惑が掛かったり、通常の外来業務に支障が出るレベルまでなっており、当院としても非常に困窮しております。現在主治医がいる方は、現在の主治医とよく相談するように、ご協力をよろしくお願いいたします。

・家族や友人などの代理でのお問合わせも正確な情報の把握、正確な回答が難しい、伝聞によって正確でない情報が伝わってしまう可能性がありますので、必ず本人から直接お問合わせのみ対応という方針とさせていただきます。ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。

・自費の処方に関しては、2017年8月の保険適応前まではケースバイケースで行っていましたが、2017年9月に保険適応となった現在、1型糖尿病患者さんで、治療上本当に頻回の自己血糖測定が必要な方を当院としては優先とさせていただきたいという想いから、自費での処方を取り辞める方針としました。また自費の場合は自由診療となりますので、他の医療機関と比較し、診察料を値切ったり、価格交渉を始めてしまう方もいて、当院としても対応に苦心しておりました。当院におきましては、今後一律、保険診療のみという方針にしましたので、自費希望の方は今後他院へお問合せいただきますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

・在庫状態、品薄状態、欠品状態はリアルタイムに変化します。常に入荷を出来るように卸業者とも協力し、最大限の努力をしていますが、メーカーサイドでの品薄、欠品に関しては当院ではどうしようもありません。何卒ご了承ください。

・保険適応の基準等に関しては2年に1回の診療報酬改定によって変化します。次の診療報酬改定は2018年4月です。まだ確定的な情報は誰もわかりませんので、お問合わせいただいても明確な情報をお答えすることが出来ません。ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。


 

PAGETOP