2020/12/25、経皮的冠動脈形成術後、高出血リスクにおいて抗血小板薬2剤併用療法後、プラスグレル単剤療法について調べた日本の研究「Monotherapy With Prasugrel After Dual-Antiplatelet Therapy for Japanese Percutaneous Coronary Intervention Patients With High Bleeding Risk – A Prospective Cohort Study PENDULUM mono Study -」の要旨をまとめました。日本、経皮的冠動脈形成術、高出血リスクにおける抗血小板薬単剤療法(single-antiplatelet therapy: SAPT)の出血、心血管事象リスクについては十分にわかっていません。経皮的冠動脈形成術後、高出血リスク、短期間の抗血小板薬2剤併用療法(dual-antiplatelet therapy: DAPT)後、プラスグレル単剤療法と出血、心血管事象の頻度を評価するために、多施設非侵襲的前向き登録研究「PENDULUM mono study」を実施しました。主要評価項目は経皮的冠動脈形成術後1ヶ月から12ヶ月間の出血学術研究コンソーシアムタイプ2、3、5の臨床的に重要な出血の累積発生率としました。副次評価項目は主要心脳血管疾患事象としました。経皮的冠動脈形成術後12ヶ月時点におけるプラスグレル単剤療法79.7%、ステント血栓症は1例も認めませんでした。臨床的に重要な出血の累積発生率は経皮的冠動脈形成術後1ヶ月から12ヶ月間、3.2%、主要有害心脳血管事象3.8%でした。重症貧血、慢性腎臓病、退院時の経口抗凝固薬の使用、心不全は臨床的に重要な出血と有意に関連を認めました。経皮的冠動脈形成術後、高出血リスク、アスピリン併用の適応ではなく、プラスグレル単剤療法が計画された例において、ほとんどは抗血小板薬2剤併用療法後、プラスグレル単剤療法が実施されていました。周術期期間後、臨床的に重要な出血、主要有害心脳血管事象の累積発生率はそれぞれ3.2%、3.8%、ステント血栓症は1例も認めませんでした。抗血小板薬2剤併用療法の代替として抗血小板薬単剤療法は良い適応である可能性があります。詳しくは論文をご覧ください。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33162490
抗血小板薬2剤併用療法後の抗血小板薬単剤療法の有効性、安全性に関する日本の登録研究です。
2020/12/25、経皮的冠動脈形成術後、高出血リスクにおいて抗血小板薬2剤併用療法後、プラスグレル単剤療法について調べた日本の研究「Monotherapy With Prasugrel After Dual-Antiplatelet Therapy for Japanese Percutaneous Coronary Intervention Patients With High Bleeding Risk – A Prospective Cohort Study PENDULUM mono Study -」の要旨をまとめました。