2021/1/12、COVID-19流行期間中の超過心血管死亡について調べたアメリカの研究「Excess Cerebrovascular Mortality in the United States During the COVID-19 Pandemic」の要旨をまとめました。COVID-19流行期間中の心血管特異的超過死亡率の影響、要因は十分にわかっていません。脳卒中関連超過死亡、社会的距離行動との関連、COVID-19関連血管病理を定量化しました。アメリカにて、州レベルの心血管超過死亡、2020年1月から5月まで、健康統計データ全国センター、ポアソン回帰モデルにて評価しました。心血管超過死亡は救急サービスの脳卒中関連要請、累積COVID-19死亡、線形回帰にて解析しました。州レベルの回帰分析は、「Google Community Mobility Reports」、2020/2/29、最初のCOVID-19死亡例後、心血管超過死亡と時間経過との関係を解析しました。結果、40州、ニューヨーク市を対象としました。心血管超過死亡は2020/3/28から2020/5/2の各週、全国的に発生、2020/4/18、7.8%増加に達しました。脳卒中関連救急要請の減少は脳卒中超過死亡(70 deaths per 1000 fewer EMS calls [95% CI, 20–118]) and 2 weeks (85 deaths per 1000 fewer EMS calls [95% CI, 37–133])と関連していました。23州、ニューヨーク市は、脳血管超過死亡を経験しました。自宅滞在時間10%増加は、COVID-19死亡調整後、脳卒中死亡4.3%増加と関連(incidence rate ratio, 1.043 [95% CI, 1.001–1.085])を認めました。アメリカにおいてCOVID-19流行期間中の心血管超過死亡を認め、脳卒中関連救急要請の減少、全国、州レベルと関連を認めました。COVID-19流行期間中の急性脳卒中医療の遅延要因を特定する必要があります。詳しくは論文をご覧ください。
https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/STROKEAHA.120.031975
COVID-19と超過死亡の関係で、COVID-19死亡を調整後、脳卒中死亡が増加していたとの報告です。救急要請が遅れたことが要因ではないかと分析しています。
2021/1/12、COVID-19流行期間中の超過心血管死亡について調べたアメリカの研究「Excess Cerebrovascular Mortality in the United States During the COVID-19 Pandemic」の要旨をまとめました。