2021/6/15、心房細動、抗凝固療法中、左房血栓の有病率について調べた研究「Prevalence of Left Atrial Thrombus in Anticoagulated Patients With Atrial Fibrillation」の結果が発表されました。

2021/6/15、心房細動、抗凝固療法中、左房血栓の有病率について調べた研究「Prevalence of Left Atrial Thrombus in Anticoagulated Patients With Atrial Fibrillation」の結果が発表されました。
14653例、左房血栓の平均有病率は2.73%(95% confidence interval [CI]: 1.95% to 3.80%)でした。左房血栓の有病率はビタミンK拮抗薬、直接経口凝固薬投与で同等(2.80%; 95% CI: 1.86% to 4.21% vs. 3.12%; 95% CI: 1.92% to 5.03%; p = 0.674)でした。非発作性の心房細動、心房粗動は、発作性と比較して4倍以上の左房血栓の有病率(4.81%; 95% CI: 3.35% to 6.86% vs. 1.03%; 95% CI: 0.52% to 2.03%; p < 0.001)でした。左房血栓の有病率はアブレーションと比較してカルディオバージョン群で高率(5.55%; 95% CI: 3.15% to 9.58% vs. 1.65%; 95% CI: 1.07% to 2.53%; p < 0.001)でした。CHA2DS2-VAScスコア3点以上はスコア2点以下と比較して左房血栓の高い有病率(6.31%; 95% CI: 3.72% to 10.49% vs. 1.06%; 95% CI: 0.45% to 2.49%; p < 0.001)を認めました。心房細動、心房粗動、抗凝固療法中の一部の群において左房血栓の有病率は高く、カルディオバージョン、カテーテルアブレーション前の術前経食道心エコーは有益である可能性があります。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34112315

心房細動、抗凝固療法中の左房血栓のリスクはどれくらいなのかという疑問に対しては平均2.73%で、非発作性心房細動、CHA2DS2-VAScスコアが高い場合にさらにリスクが上がるとの報告です。

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