2021/8/15、日本における冠動脈血行再建の20年の変化について調べた研究「Coronary Revascularization in the Past Two Decades in Japan (From the CREDO-Kyoto PCI/CABG Registries Cohort-1, -2, and -3)」の結果が発表されました。

2021/8/15、日本における冠動脈血行再建の20年の変化について調べた研究「Coronary Revascularization in the Past Two Decades in Japan (From the CREDO-Kyoto PCI/CABG Registries Cohort-1, -2, and -3)」の結果が発表されました。冠動脈疾患の治療は過去20年間変化し続けていますが、冠動脈血行再建後、長期予後の改善につながっているかどうかは十分にわかっていません。「CREDO-Kyoto PCI/CABG Registries」の一連のデータベース、2000年から2002年、コホート1(7435例)、2005年から2007年、コホート2(8435例)、2011年から2013年、コホート3(9081例)、合計24951例、経皮的冠動脈形成術20106例、冠動脈バイパス術4845例、疫学、手技パターン、長期転帰の傾向を評価しました。コホート1からコホート3、年齢は上昇(67.0 ± 10.0, 68.4 ± 9.9, and 69.8 ± 10.2 years, ptrend < 0.001)を認めました。経皮的冠動脈形成術は冠動脈バイパス術と比較、増加(73.5%, 81.9%, and 85.2%, ptrend < 0.001)、エビデンスに基づく治療が増加しました。全死亡の3年累積発生率はコホート間で同様(9.0%, 9.0%, and 9.3%, p = 0.74)でしたが、心血管死亡は減少(5.7%, 5.1%, and 4.8%, p = 0.03)を認めました。全死亡、心血管死亡の調整後リスクはコホート1からコホート2で減少(HR:0.89, 95%CI:0.80 to 0.99, p = 0.03, and HR:0.80, 95%CI:0.70 to 0.92, p = 0.002, respectively)、コホート2からコホート3で減少(HR:0.86, 95%CI:0.78 to 0.95, p = 0.004, and HR:0.77, 95%CI:0.67-0.89, p < 0.001, respectively)を認めました。また脳卒中、冠動脈再血行再建リスクは改善を認めました。結論として、日本において過去20年間、全死亡、心血管死亡、脳卒中、冠動脈再血行再建の調整後リスクは減少を認めました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34238444

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