2020/9/29、閉塞性睡眠時無呼吸とCOVID-19感染、入院、呼吸不全リスクとの関係について調べた研究「Obstructive Sleep Apnea and Risk of COVID-19 Infection, Hospitalization and Respiratory Failure」の結果が発表されました。

2020/9/29、閉塞性睡眠時無呼吸とCOVID-19感染、入院、呼吸不全リスクとの関係について調べた研究「Obstructive Sleep Apnea and Risk of COVID-19 Infection, Hospitalization and Respiratory Failure」の結果が発表されました。閉塞性睡眠時無呼吸とCOVID-19感染、要入院、呼吸不全への進行、重症化リスクとの関係を明らかにするために、シカゴ市、COVID-19例、10病院、医療システムを統合、電子カルテ記録を抽出しました。合併症、転帰はカルテ記録、ICD-10-CMに従いました。COVID-19診断、入院、呼吸不全リスクと閉塞性睡眠時無呼吸との関連を、潜在的なCOVID-19入院、呼吸不全進行リスクとして糖尿病、高血圧、BMI調整後、一変量分析、ロジスティクス回帰評価しました。結果、COVID-19感染9405例、入院3185例(34%)、呼吸不全の診断1779例(19%)でした。閉塞性睡眠時無呼吸あり群はなし群と比較して、入院の必要性(15.3% versus 3.4%, p < 0.0001; OR 5.20, 95% CI (4.43, 6.12))、呼吸不全への進行(19.4% versus 4.5%, p < 0.0001; OR 5.16, 95% CI (4.41, 6.03))が高率でした。糖尿病、高血圧、BMI調整後、閉塞性睡眠時無呼吸は入院(OR 1.65; 95% CI (1.36, 2.02))、呼吸不全(OR 1.98; 95% CI (1.65, 2.37))リスク上昇と関連を認めました。大規模地域社会経済ヘルスケアシステム、同等の年齢集団と比較、閉塞性睡眠時無呼吸は約8倍COVID-19感染のリスクでした。COVID-19感染において、閉塞性睡眠時無呼吸は入院、呼吸不全2倍のリスク上昇と関連を認めました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32989673
2020年の論文ですが、睡眠時無呼吸症候群があるとCOVID-19重症化リスクが1.98倍になるとのアメリカからの報告です。

PAGETOP